出版社内容情報
東大の入試問題や近年の歴史教育の現場で、今最も重視されているのは「歴史の大きな流れをつかむ」こと。歴史の流れがおもしろいほどよく分かる、最強学習まんがが誕生! 第4巻は「平安時代後期」。
内容説明
平安時代後期は、摂政・関白に代わって上皇(院)が権力をもつ院政の時代に入ります。上皇は、自由な立場で政治を行い、知行国や荘園を集めます。諸国では武士団が興り、天皇の末裔の源氏と平氏が武士の棟梁として、力をつけてきます。源氏や平氏は、中央に進出するようになり、やがて、保元・平治の乱を経て、平氏が権力をにぎります。本巻では、院政の時代から平氏全盛の時代までを見ていきます。
目次
第1章 源氏武士団の発展(東国で力をのばす源氏;前九年合戦;後三年合戦;源義家の出世)
第2章 院政と平氏(白河上皇、院庁を開く;院政を守る武士;源氏の内乱;平氏の台頭)
第3章 栄える奥州・乱れる都(藤原清衡と奥州;鳥羽法皇と崇徳上皇の対立;保元の乱;武士たちの世)
第4章 平氏の栄華(平治の乱;日宋貿易;平清盛、太政大臣になる;後白河法皇対平清盛)
もーっと歴史が分かる!わくわく特別授業(調べて納得「院政期は『遊び』の時代」;ここに注目「武士の歴史」;おしえて!先生(Q&A)・年表)
1 ~ 1件/全1件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
sofia
32
角川まんが学習シリーズ4。3より先に読む。白河天皇から後白河天皇の時代、源氏と平家のどちらかが強い力を持ち世代交代して武士の力がどんどん強くなる。その中で奥州藤原氏は争いがなく栄える。奥州藤原氏のことはほとんど知らなかったので新鮮。一人ひとりの話で小説ができるくらいなのをマンガでうまくつなげてわかりやすくしている。2023/04/05
Prince of Scotch
22
この第4巻では、11世紀後半から12世紀後半までの平安時代後期の歴史が描かれている。白河上皇による「院政」の開始と武家勢力の台頭との二つが顕著な特徴である時代だ。院政のもと、天皇家&公卿の内部で政治の主導権争いが激化するに従い、武士もその争いに巻き込まれはするものの、その存在感を増してゆく。保元の乱と平治の乱を経て、清和源氏が零落する一方で桓武平氏は権力を掌握、宮中で並ぶものなき権勢を誇ってゆくのである。2020/03/17
べる
20
自分の財産をけずって武士達に褒美を与えた源義家は情の熱い人だ。低い身分から手柄を立てて出世し、武士で初めて院昇殿を許された。苦労して努力が報われ、涙してお礼を言う姿にじーんときた。この頃から低い身分の武士が力をつけ、朝廷が無視できない存在となっていき、院政は武士の力を利用する。義家亡き後、子の義親が暴れると平正盛に討伐させるなど、白河法皇は源氏と平氏を対立させて武士の力を抑えていたのか。戦が続く中で『源氏物語』は、光る君の人徳で戦がなく穏やかな時代だと述べられる。道徳の乱れた世に寺院や仏像を造らせた。2023/05/04
月の実
19
図書館本。平安時代後期。摂政や関白に代わって上皇が権力をもつ院政の時代。平清盛の平氏が隆盛を誇るあたりからはまだわかるのだが、それ以前の武士についてのことが抜け落ちていたので、武士が台頭していく最初の流れが、すごく勉強になった。2023/03/10
ショウジ
19
武士の世が始まる手前。子供の頃習ったのかもしれませんが、忘れていました。武士の世がなぜできたのかわかりました。平氏も源氏も貴族とつながりがあったのですね。2022/05/17