出版社内容情報
東大の入試問題や近年の歴史教育の現場で、今最も重視されているのは「歴史の大きな流れをつかむ」こと。歴史の流れがおもしろいほどよく分かる、最強学習まんがが誕生! 第11巻は「江戸時代後期」。
内容説明
第11代将軍家斉のころ、江戸の町人文化が花開き、地方にまで広がっていきました。しかし、1853年、アメリカ使節ペリーが黒船を率いて浦賀に来航し、開国を求めると、日本は混乱の時代に入っていきます。外国人を排除しようという攘夷の声は、天皇を尊ぶ尊王思想と結びつき、尊王攘夷運動が盛んになります。大老井伊直弼は、反対派を弾圧しますが、桜田門外の変で倒れ、幕府の力は急速におとろえていきます。
目次
第1章 外国船の出現と天保の改革(天保の飢饉と打ちこわしの増加;異国船打払令と大塩の乱;蛮社の獄;水野忠邦と天保の改革)
第2章 黒船がやってきた!(ペリー来航;日米和親条約―鎖国の終わり;不平等な日米修好通商条約;安政の大獄)
第3章 尊王攘夷(桜田門外の変;皇女和宮の降嫁―公武合体;開国か、攘夷か;禁門の変)
第4章 江戸幕府の終わり(倒幕への動き;坂本龍馬と薩長同盟;最後の将軍徳川家康;大政奉還)
もーっと歴史が分かる!わくわく特別授業(なるほど図解「『黒船』五大ヒミツ」;ここに注目「お金の歴史」;おしえて!先生(Q&A)・年表)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Prince of Scotch
16
徳川家斉の「大御所政治」から大政奉還までの江戸時代後期。屋台骨の軋みだした幕藩体制の再建をはかるべく老中・水野忠邦は「天保の改革」に着手するが、失敗に終わり、幕府の求心力は大きく低下する。黒船来航により「攘夷派」vs.「開国派」と国論が二分する「幕末」の争乱時代へと突入した。幕府のイニシアティブが顕著に失われる一方で外様の雄藩、薩摩藩や長州藩が台頭し、第15代将軍・徳川慶喜はついに大政奉還を決断するのである。265年続いた徳川幕府は幕を閉じ、新たな時代に。 2020/04/05
りなお
15
黒船来航〜開国〜大政奉還まで。徳川家斉や水野忠邦、幕府という権威だけで世の中が治ると考えている浅はかさ…その他、老中の優柔不断ぶりも呆れるばかり…坂本龍馬はやはりすごいですね。一藩士にすぎない彼がいかにして慧眼を持ち、行動に移せたのか、彼の本を読んでみたいと思いました。2020/07/02
ショウジ
14
黒船来航から江戸末期の話となります。改めて読むとこのときの時代の変化はそれまでとは違う醍醐味を感じます。ある意味地方の浪人が江戸幕府を倒したのですからすごいものです。2022/06/22
Yたろー
14
江戸幕府が終わるまで。日本が日米和親条約、日米修好通商条約を結び、攘夷派の人々が増え始め、次第に尊王派と結びついていき、尊王攘夷へと進んでゆく。しかし攘夷派だった薩摩藩や長州藩は外国の強さを知り、龍馬の仲介もあり同盟を結び、外国の力を借りて幕府を倒そうとする。近代化は龍馬がいてこそ進んだんだろうなと思った。2020/04/25
れい
10
【図書館】龍馬が殺されてなかったら、明治の礎はまた違ったものになったのかな?尊皇攘夷、倒幕から大政奉還まで。2015/11/08
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- 和書
- 巡礼の家 文春文庫