内容説明
戦国という時代の波に翻弄されながらも、力強く生きる女性たちを描いた直木賞作家の幻の長編小説。待望の初書籍化!
著者等紹介
北原亞以子[キタハラアイコ]
1938年東京都生まれ。石油会社、写真スタジオを経て、コピーライターとして広告制作会社に入社。在職中から執筆活動を開始する。69年「ママは知らなかったのよ」で新潮新人賞、同年「粉雪舞う」で小説現代新人賞佳作、89年『深川澪通り木戸番小屋』で泉鏡花文学賞、93年『恋忘れ草』で直木賞、97年『江戸風狂伝』で女流文学賞、2005年『夜の明けるまで』で吉川英治文学賞を受賞。2013年、長い療養生活を経て永眠(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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baba
18
追悼の意味も込めて期待して読みました。いつもの江戸の市井物と違い、戦国時代を歴史背景を描きながら女性の生きる事を一緒に描いているのでなかなか気持ちが入り込めない。あぐりが娘可愛さに追いかける気持ちはわかりますが、母親を関宿に残したまま何年も追いかける気持ちが伝わってこない。時代に流されない”ねこ”さんが逆に魅力ある人物です。2014/09/14
007
16
★★★☆☆ 全体的に盛り上がりに欠けパッとしなかった。食べるのも事欠く中赤ん坊に乳を飲ませ、背中にくくりつけて働く姿はたくましかったが、夫の死はあっけなさ過ぎるし一人娘の家出もピンとこなかった。2014/09/03
星落秋風五丈原
13
戦国時代の関東を舞台に3人の女性を軸に描かれた作品。なんかラストがしっくりこなかった。もうちょっと練りたかったのでは。2014/08/24
いつでも母さん
12
女の心の奥底を描かせたらお上手な故北原作家だからと読むも・・戦国が背景だからだろうか?何故かシックリこなかった。題名が最後まで感じられないのは読み手の自分が浅いのか・・ん~ん、残念。2014/08/21
あかんべ
11
時代とそこで生きる庶民生活が、いまいちピンとこない。どろどろした者好みだからかな? 2014/10/04