出版社内容情報
人はいつでも、生き直せる――。温かい人情が胸を打つ、書き下ろし時代小説
若き神主・白川丹波は、強盗にあった油問屋の主人・寛左衛門の心の内を探ろうとする。強引な商売でのし上がった嫌われ者の寛左衛門の態度に、ふと疑問を感じたのだ。実は彼には人には言えぬ過去があり……。
内容説明
伊勢神宮から江戸にやってきた若き神主・白川丹波は、油問屋『出羽屋』主人・寛左衛門の心の内を探ろうとする。強引な商売で出羽屋を江戸屈指の大店に育て上げ、神も仏も信じぬと言い切る嫌われ者。だが彼は、誘惑を断ち切ってくれることで有名な神社のお守りを、大切に持っていたのだ。そんな折、出羽屋に押し込みが入る。この事件、寛左衛門の隠された過去が関わっており―。切なさが胸に沁みる、人気シリーズ第2弾!
著者等紹介
井川香四郎[イカワコウシロウ]
1957年、愛媛県生まれ。『露の五郎兵衛』で小説CLUB新人賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とし
124
かもねぎ神主 禊ぎ帳「恵みの雨」2巻。姫子島神社の若き神主白川丹波さん、スセリ、お蝶、八剣、光右衛門に助けられだんだんと神主さんらしくなってきた様な、物語は切ない内容でしたが良かったです、次巻も楽しみなシリーズです。2015/12/17
み
26
さくさくと♪読み始めどんな登場人物だったか思い出せず…、が、面白かったぁ(^o^)河童が川をキレイにしてくれてたとは!(◎_◎;)知らなかった。次作は、ちゃんとキャラを覚えてるようにします。2016/01/14
ぶんぶん
17
【図書館】「かもねぎ神主」の続編。 どうも要領を得ないと思っていたら、お話しが神主の話でなく妖怪、亡霊の話になって来た。 霊感のある神主の話かと思っていたが、中身がガラッと変わって来た。 これじゃあ続きは読めないなあと思ったらこれで終りみたい。 見切り発車で進めた為、挫折と言った処でしょうか。 最初から主人公の立場がはっきりしなかったのが原因では。神主が霊感があって難事件を解決としたら痛快編になったのに・・・ 因果応報、子育て、公害問題、どれも中途半端になっちゃった。 社会悪を絡めると弱いみたい。2022/01/31
デジ姫
5
恵みの雨・怨霊刈り・産女の情それぞれの話が親子の情を心に問われているような話で捨て子は町内で育てていたことに今の時代よりもずっと人が人らしく生きていたような気がした。「屁の河童」は汚れた川を清めている河童たちの働きに一昔前の日本は文中の銅吹所と同じことをして平気で河川を汚していたな・・もうあの時代には帰りたくないから各人ちょっとの気遣いが必要かと思った。2016/06/11
ミレ
3
河童の話が良かったです。河童が河を綺麗にしてくれてたんだ…。見えないところで助け合って生きてるのかも知れませんねぇ。2016/12/09
-
- 和書
- 国境措置と日本農業