内容説明
巧妙な手口が神業と噂の盗賊、鼬鼠の伝五郎が捕まった。残した千社礼の裏面に拙い文字でおとっつァんと小さな落書きがあったのが決め手という…悪行に手を染めても薄幸の女たちと築いた家族を護ろうとした男の数奇な人生。どんな親でも親は親―血が繋がっていようといまいと、立派であろうとなかろうと、その巡り合わせは特別なもの。いつの時代にも通じる親子の情を万感胸に迫る筆で謳いあげた人情時代小説・第四弾!
著者等紹介
今井絵美子[イマイエミコ]
1945年広島県生まれ。成城大学文芸学部卒業後、画廊経営、テレビプロデューサーを経て、執筆活動に入る。2003年「小日向源伍の終わらない夏」で第10回九州さが大衆文学賞大賞・笹沢左保賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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はにこ
30
今回は家族について考えさせられることが多かった。家族の為に悪に手を染めた男、佐吉の実父、おたみの師匠のおぎんとその娘のおしん。家族を養うために必死だったのが切ない。。どんな駄目な親でも見捨てない男を見て、後悔する佐吉。いつか心が癒えるとよいな。あんまり主役っぽくない喜三次さん、そろそろ気持ちに踏ん切りがついたかしら。2021/08/24
かずくん
2
喜三次さんの話もそろそろ終わりかな?おゆきさんと結ばれるのも近いよね。2021/06/20
千日紅
2
内容(「BOOK」データベースより) 巧妙な手口が神業と噂の盗賊、鼬鼠の伝五郎が捕まった。残した千社礼の裏面に拙い文字でおとっつァんと小さな落書きがあったのが決め手という…悪行に手を染めても薄幸の女たちと築いた家族を護ろうとした男の数奇な人生。どんな親でも親は親―血が繋がっていようといまいと、立派であろうとなかろうと、その巡り合わせは特別なもの。いつの時代にも通じる親子の情を万感胸に迫る筆で謳いあげた人情時代小説・第四弾!2020/05/19
定年おやじ
1
猫字屋繁盛記と早くつながってくれ。2015/03/12
Masayoshi Arakawa
0
20160212108 このシリーズは2社から出版されているが(先に廣済堂)今回後発の角川文庫を購入した。見開きに登場人物が一覧である、こういうのはほんと有り難い。 今回も泣かされた!お江戸の時代も今も悪は変わらないねえ!2016/02/10