出版社内容情報
女医の千草の手伝いで、一人でお使いに出かけたお国。帰り道に耳にしたのは、お囃子の音色。フラフラと音が鳴る方へ覗きに行ったはいいが、人っ子一人、見当たらない。次郎吉も話半分に聞いていたが……。
内容説明
女医・千草の下で働くお国は、お使いの帰り道に奇妙な光景に出くわした。林の奥の誰もいない場所で、お囃子が響いている。すぐさま“甘酒屋”の次郎吉に知らせるが、「番町の七不思議の一つ、『狸囃子』だぜ」と取り合ってもらえない。一方で、狸囃子の噂は、瓦版に載ったために江戸中の評判になる。仕方なく、様子を見に行くことにした次郎吉だったが、そこで囃子方の矢七の姿を見かけて…。大人気痛快時代小説、第7弾。
著者等紹介
赤川次郎[アカガワジロウ]
1948年、福岡県生まれ。76年、「幽霊列車」で第15回オール讀物推理小説新人賞を受賞し、デビュー。2006年、第9回日本ミステリー文学大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kaizen@名古屋de朝活読書会
121
解説、脚本家の川崎いづみ。鼠もののテレビ番組の脚本3本担当とのこと。さすがに人気の物語。短編4話。「影を踏む」「夢に追われる」「狸囃子に踊る」「狐の恋いに会う」どれもテレビ番組にしやすそう。鼠小僧の妹の小袖が著者の理想だと分かる。2014/08/27
まるる
55
ドラマのシーズン2が始まったので、慌てて積読本からサルベージしました。電子書籍だったのでページ数を知らずに読み進めたらアッと言う間に読了。それぞれのエピソードもあらすじを読んでるみたいであっさりしすぎじゃないかと…。本編よりもドラマの脚本を書いた方の解説の方が面白かった。このシリーズのファンなだけになんか残念。しかも一度も盗みに入ってないって…。次郎吉さん、鼠小僧やめちゃったの?2016/04/20
kagetrasama-aoi(葵・橘)
33
「鼠シリーズ」第七巻。「鼠、狸囃子に踊る」 表紙絵がお国なんですね、それだけ重要なキャラクターに昇格してます、確かに。髪型といい、木綿も着物に半幅帯を貝の口に結んだ様子といい、あの頃の庶民の少女に相応しい(現代の私達がイメージする)装いが凄く可愛らしくて良いです。あと、目明しの定吉が準々レギュラー化?内容はテンポが良くて楽しいしくてサクサク読めます。ただ、時代とはいえ登場する武士が皆悲哀を感じさせますよねぇ……。それと初期に比べて随分薄くなってしまったのが残念です。2024/03/15
よみとも
21
シリーズ7作目。現段階で単行本化されている最後の巻です。収録は4編、ページ数は173ページと随分少なめで物足りなかったかな。いつものごとく、それって…という設定に首を捻りつつも楽しく読了しました。辻褄どうこうじゃなくて、鼠、小袖、お国、千草が活躍できる設定なら無理があろうが必要性なかろうがもうOK!という潔さすら感じます(笑) 次作が出るのを楽しみに待ちたいと思います。2014/05/21
Mandy
20
一話一話が短すぎてちょっと物足りないなあ。もう少し読み応えのある長さの話が欲しい。2015/07/05
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