出版社内容情報
江戸の町で、辻斬り事件が発生した。同心の新之助は、犯人を捜すのに躍起になっている。一方、浪人・藤次も辻斬りに出くわす。被害者に共通点があるようだが…。ワケあり浪人と女たらし同心のコンビが復活!
内容説明
口入れ屋の紹介で、生計を立てる浪人・岩城藤次の下を、同心・稲瀬新之助が訪れる。神田で小間物問屋を営む男を殺した下手人を見つけてほしいという頼みだった。捕物に手を貸すつもりがない藤次は、すげなく断る。しかし、殺された小間物問屋の主人というのが、先日辻斬りに絡まれているところを助けた男だった。誰からも恨まれないような評判のいい男が、なぜ殺されたのか…。浪人&同心の凸凹コンビが、事件の謎に挑む。
著者等紹介
小杉健治[コスギケンジ]
1947年、東京生まれ。「原島弁護士の処置」でオール讀物推理小説新人賞、『絆』で日本推理作家協会賞、『土俵を走る殺意』で吉川英治文学新人賞を受賞。社会派推理小説や時代小説で活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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とし
46
浪人・岩城藤次「江戸裏枕絵噺」2巻。南町奉行所定町廻り同心稲瀬新之助さん今回も岩城藤次に下手人探索の依頼をするが、殺されたのが、藤次が辻斬りから助けた男だったのでやむなく探索に乗りだし事件を解決する。今回も主人公岩城藤次の過去が少しずつ見え隠れしてきたが、藤次と友江、、一緒に暮らす俊太郎、藤次、俊太郎の面倒をみる、お京、まだまだ明らかにならないな~次巻に期待をしよう。 2014/04/13
ベルるるる
23
新之助~!若くして定町廻り同心に抜擢された優秀な男だったんじゃなかったの? 藤次を脅して辻斬りの探索をさせるだけでも情けないのに、自分は浮気三昧Σ( ̄ロ ̄lll); 2017/08/29
めにい
5
新之助はもう少し可愛げがあるといいのだけれど、単純に嫌な奴だ。藤次も暗い。お京に甘えている。友江との決別への覚悟がない。と、不満だらけの登場人物なのだが、まだまだ見えていない部分があるので惹かれて読んでしまう。2014/05/06
zuccalove
4
淡々と話しは進んでいく。 途中、イライラもしながら読み進めた。 終わり方は、なんだかあっけなくもあり切なくもある。2016/08/04
ゆずぽん
2
この同心しょうもない(笑)藤次がちょっとかわいそうになってきた…2014/06/09