角川文庫
ずっと、そばにいる―競作集・怪談実話系

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  • サイズ 文庫判/ページ数 272p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784041012888
  • NDC分類 913.68
  • Cコード C0193

出版社内容情報

これぞ怪談の真骨頂!

著者: 京極夏彦 福澤徹三 安曇潤平 加門七海 中山市朗 小池壮彦 立原透耶 平山夢明 岩井志麻子 黒木あるじ

編者:

内容説明

友人の家で見かけた奇妙な箱。ずっと、まとわりつく淫靡な牝の臭い。取り憑かれた人々―「これは実話ではない」と断言しつつ怪談実話のテイストを存分にかもしだす京極夏彦の名品「成人」をはじめ、日本唯一の怪談専門誌「幽」に集う恐怖の紡ぎ手10名が、幽明のあわいに文芸としての怪談の極意を追求し大反響を呼んだ、伝説の書き下ろし競作集。誰も味わったことのない戦慄と陶酔が今宵、貴方を待ちうける…。

著者等紹介

東雅夫[ヒガシマサオ]
1958年神奈川県生まれ。アンソロジスト、文芸評論家。元「幻想文学」編集長で、現在は怪談専門誌「幽」の編集長。『遠野物語と怪談の時代』(角川選書)で第64回日本推理作家協会賞(評論その他の部門)を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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sin

73
前にも書いたが実話怪談は苦手だ!実話と唱いながら創った感がぷんぷんしてしょうがない。さて本書は実話系と表現している。どう違うのかと云えば、実話怪談の創作性を踏まえて虚実のあわいをテーマにしたという!そのスタンスの成果か、なかなかに良くできた作品が収録されていた。ただあの有名な実話怪談集を監修した作家の作品を除いてではあるが、そこだけは慣れ親しんだ実話怪談に毒された創った感が鼻についた。自分が求めるものそれは黒木あるじが「山の爺」で語った嘘っぱちだとわかっていても聞き惚れてしまうという巧みな創作話だと思う。2016/08/01

アン

63
豪華な作家陣のアンソロジーでした。どの作品もゾクッとする内容でしたが、中でも京極夏彦さんの「成人」、安曇潤平さんの「顔なし地蔵」、立原秀耶さんの「つきまとうもの」が印象的。現実的で一番怖いと思ったのは岩井志麻子さんの「美しく爛れた王子様と麗しく膿んだお姫様」。狂気に走った人間て怖い。2017/08/08

スカラベ

60
実話をベースとした怪談の競作集。もっとゾクゾクさせられるものを期待していたが、正直それほどでもなかったという印象。内容は実話「系」というサブタイトルが示すように、実際の話であろうというテイストを漂わせながら、虚構と現実との微妙な狭間でそれぞれが語られる。しかし、あとは想像してねっていう話が多かったかな。「爺の怪談」の中にある、ムサカリ絵馬は、山形のとある地方で行われている生者と死者の結婚の様子を描いた絵馬を奉納するもので、世にも奇妙な物語でもこれをモチーフにした「死後婚」という作品があったのを思い出した。2014/06/20

ミーコ

43
図書館の「怪談特集コーナー」から選んだ1冊です。死ねばいいのに が印象深い京極さんを期待して借りましたが、私は「怪談ばーBAR」が1番面白かったです。あとは「爺の怪談」「顔なし地蔵」が好みの作品でした。2017/08/31

リッツ

31
実話苦手~💦と言いつつ手を出して、ゾワゾワしつつ『これはあくまで【系】なのだ!』と自分を励ましつつ読み進め、やっぱり怖いな😅でも山爺の話は昔父親から聞いた田舎の怪談の雰囲気で和んで……いヤーン!その後の平山さんコワイ!でも〆が岩井志麻子さん既読で良かった、怖いと言えば怖いんだけど慣れた怖さにひと息。2020/08/27

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