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出版社内容情報
三田 誠[サンダ マコト]
著・文・その他
ゆーげん[ユーゲン]
イラスト
内容説明
リコが姿を消してから間もなく、ナタと馳郎は白鳳六家の重鎮集う「六家総会」に列席していた。馳郎が白翁と認められるための会議は、かつての白翁後継者の乱入により戦況を大きく歪められる。「君は、世界のすべてを敵に回してでも、その少女を守るつもりがあるのかな?」先手を打つは月白弦摩。鬼仙と戦を起こすか否かを切り出す―鬼仙、白鳳六家、白翁候補、底の見えない駆け引きに馳郎は!?役者集いし「六家総会」―始まる。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
38
リコ・北斗の行方が分からないまま行われた「六家総会」で、ナタを守るつもりがあるなら鬼仙側と戦争する覚悟をと迫られたお話。覚悟が決まられないまま西王母と遭遇し戦争が勃発、ナタまで奪われてしまいましたが、馳郎のために簡単には逆らえない母にあえて立ち向かっていった蓮花のヒロインぷりが際立っていましたね。結果的に開戦のきっかけにされた挙句、絶望的な状況にいったんは心が折れかけた馳郎も、立ち上がって再戦を期し次巻へ。毎巻張られていった伏線が収斂し、ひとつの物語に繋がっていく過程は見事。早く次巻が読みたいですね。 2014/06/03
まりも
24
一気に物語が動き出しましたね。六家総会から始まり今回は鬼仙との戦争まで来ましたか。先代白翁の思惑も明かされたりと伏線回収の仕方が上手い。流石は三田先生ですね。西王母という圧倒的な力の前に敗北しナタまで奪われた上に自分が今まで信じてやってきた事が無駄だと知り心が折れてしまう馳朗が再び立ち上がる姿も良かった。この展開は超王道だけに盛り上がりますね。最後に六家第一家のが思わぬ形で出てきたりと次回が楽しみすぎます。2014/04/01
ダージリン
20
今回、馳郎はナタと蓮花にいいところを持って行かれている印象です(笑)。蓮花はヒロインの座に近づいている? 戦いそのものも混戦気味ですが、次に持ち越しです~。2014/04/13
水無月冬弥
18
三田誠先生(@makoto_sanda)の #ラノベ 鬼を取りまとめる話になると思ったら、ラスボス登場&全面戦争勃発な怒涛な展開、次巻のためなのか、馳郎も堕ちまくりで、どう這い上がって王の風格をみせるか期待大。そして思ったより、蓮花に脈があったことにびっくり、そっちのバトルもどうなるんだろう? 2014/11/15
ドル箱
15
さて3巻で書いた「対」のお話と「線」のお話を「太極図」で現した今巻でありました。太極図というのは五行と陰と陽の意味合いがあるのですが、そこには様々な理り(ことわり)を対極という現象の事でもある。だから「線」の交わりをタイトルに添え、三田がこの物語を書いているのでしょう。初刊からのギミックが上手く交わり、いよいよ白熱ヒートアップする物語。シリーズの中でも最も「燃え」に走った巻でした。構成力の上手さに三田を褒めたい。だが、まだまだ「裏」を隠し、この先どんな伏兵、ラスボスが待ち構えているか期待して続刊を待つ。2014/07/10