内容説明
「なんでこんなもの、買っちゃったんだろう」人形、酒器、水晶ギツネ、掛け軸、銅鏡、香筒、幸運を呼ぶ猫。オカルト好き、骨董好きが嵩じて、ひと目惚れだったはずが、気付けば妖しいものたちに魅入られ、なぜか頼られ、囲まれる日々。怪談専門誌『幽』に連載し話題を呼んだ視える日々を赤裸々に綴った「怪談徒然日記」も収録。あとがきとして、「お狐さん」との再会を果たした後日談も収録。驚異と笑いに満ちたエッセイ集。
目次
もののけ物語(堆朱の香筒;達磨大師と桃童子;「幸運」を呼ぶ猫 ほか)
怪談徒然日記
ほんとだよ(見えている…?;おもかるの謎;恐怖の穴 ほか)
著者等紹介
加門七海[カモンナナミ]
東京都生まれ。多摩美術大学大学院修了。美術館学芸員を経て、1992年『人丸調伏令』(ソノラマ文庫)で作家デビュー。オカルト、風水、民俗学に造詣が深く、小説、エッセイなど様々に活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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KAZOO
119
先日読んだこの作者の本が私のフィーリングにあったせいか少し読んでみようという気になりました。本当にご自分の経験なのでしょうか?様々な骨とう品などを買い集めてそれが引き起こしていくような怪しい物語(?)が楽しめました。また日記などもあってそれには不可思議なことが事細かにつづられています。本当かどうかわからないのですが読んでいると本当らしく思われてきます。2020/05/11
nuit@積読消化中
78
相変わらずの怪異三昧な日々をお過ごしの著者。なんてことのない日常のように書かれてるけど、これって慣れるんでしょうか(汗)。男の首が家の座布団の上になんてあったりしたら…想像しただけで恐ろしい。そこが著者の手にかかると面白おかしく感じたりするのが不思議だ。怪談徒然日記はもちろん、やはり後半の「ほんとだよ」の神サマにまつわる話は面白いなぁと思いました。2020/09/26
モモ
36
また読むと、なぜか眠たくなる本だった。骨董品は縁があるものが手元に来る。加門さんの「怪談徒然日記」なるものがあった。この怪異の数々が日常だと思うと恐ろしい。御神輿は御祭りの始めに神様の魂を入れると、ずっしりと重たくなるそうだ。洞窟の話も怖かった。また某神社には憑き物落とし専用の場所があるそう。この世には、まだまだ未知のことがあるなと感じた一冊。2019/12/05
miroku
19
この人・・・・・・不思議ちゃんだな♪2015/02/18
ゆまたろ
16
もしや恐ろしい本だったらどうしようと思って、ここでみなさんの感想をチェックしてから読み始めました。すごい話だらけです。とくに「ほんとだよ」はすごい。憑き物払いの話、出歩く神様の話、どれも「ほんと〜?」と突っ込みたくなる話満載。でも、ありそう。日本は本当に深い!2016/02/11