内容説明
夜な夜なマンションの上の部屋から聞こえる電車の音の正体は(「電車の音」)。就活に悩む女子大生が遭遇した恐怖の体験(「最終面接」)。新米ホストが店からあてがわれた寮の部屋は、なぜか2DKだった(「過去のある部屋」)。新規に開店したスナックで怪異が頻発する(「まちびと」)。ギャンブル好きのふたりが若いカップルを恐喝した結果(「オロク」)。読後感最悪、夜読むと必ず後悔する、本当にあった嫌な話シリーズ第2弾!
目次
コールドケース
外来種
電車の音
ビール瓶
倒れるひと
ブラックアウト
空室の多いマンション
してはいけない質問
最終面接
おしいれ〔ほか〕
著者等紹介
福澤徹三[フクザワテツゾウ]
1962年福岡県生まれ。デザイナー、コピーライター、専門学校講師を経て作家活動に入る。著書に第10回大藪春彦受賞作『すじぼり』(角川文庫)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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夢追人009
159
福澤徹三さんの忌わしい話の2冊目ですが、とにかく本当に安心して楽しめますね。確かに恐ろしくえげつないこの世のアンダーグラウンドが描かれていて後味はよくないですが、情け容赦のない究極の恐怖が味わえて怪奇を愛するファンには堪らない魅力がありますよね。今回は海外旅行での怖い話。『切断』友人とヨーロッパの某国を旅した女が日本語ペラペラの若い男に誘われて酒を勧められる内に気づくと見知らぬ部屋のベッドの上で何と片足がなくなっていた話。他にも両手足を切断された「だるま女」の話や指輪・腕時計目当てに指・腕を切断される話。2020/10/10
キンモクセイ
58
心霊系よりはヒトコワ系で気持ち悪く胸糞悪い。〝電車の音〟深夜2時すぎに決まって真上の部屋から聞こえる電車の音。段々大きくなる。耳障りな警笛も。真上は空室だ。〝おしいれ〟3歳の息子が壁の前に立っていた。寝ぼけているのか。「おしいれあける」と言うので仕方なく押入れを開けた。息子か中に入った次の瞬間に激しい揺れが。阪神淡路大震災の時だった。〝切断〟ヨーロッパで日本人女性が体験した話。日本語が上手い男性と飲んでいて気づいたら見知らぬ部屋。その女性は片足を足首から切断されていた。売春目的で拐うが逃亡防止に切るらしい2021/03/14
ゆみきーにゃ
51
《購入》もっとグロい話満載なのかと思ってた。初福澤さん。2014/12/21
HANA
51
実話怪談集。嫌だな、不快だな、なのについつい読み進めちゃうんだよなあ。って本があり、これもその一冊。内容は人間が原因の恐怖と心霊原因の恐怖が半々ってところだが、怖さの比重は圧倒的に人間が上。心霊の方がわりとオーソドックスなのに対して、人間の方は妙に生々しいのよ。特に海外で巻き込まれる事件と893に拉致られる話、前者は都市伝説っぽくてまさかそんな事はないだろうと思いつつ、一抹の不安が残るのが実にいい。各話冒頭に枕的な小品がある話もあるのだが、それの使い方が実に上手い。この辺はストーリーテラーの妙なのかな。2014/02/10
鬼灯の金魚草
34
あーヤだ、気持ち悪い話ばかりで気分が悪くなる。でもやっぱり読んじゃう。恐喝してはいけません。危ない目にあってしまうでしょ?2018/02/14
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- 和書
- もしもし、こちらは夜です