出版社内容情報
ちょいとドジを踏んでしまい、捕手に追いかけられてしまった鼠小僧の次郎吉。追っ手を撒くために入った家には、母と娘の死体があった。この親子に何があったのか気になった次郎吉は、調べる事に……。
内容説明
ちょいとドジを踏んでしまった“鼠小僧”こと次郎吉。忍び込んだ大名屋敷で、狙った大金はなく、いつもならそこで諦めるところ、ちょいと好奇心が頭をもたげた。開いている土蔵の扉に近づいた途端、侍と鉢合わせてしまったのだ。たちまち捕手が集まってきて、細い路地へ追い詰められる。一軒の長屋へ身を隠そうと戸を開けると、そこには血に染って死んでいる母と娘の姿が―。痛快エンタテインメント時代小説、第6弾!
著者等紹介
赤川次郎[アカガワジロウ]
1948年、福岡県生まれ。76年、「幽霊列車」で第15回オール讀物推理小説新人賞を受賞し、デビュー。作品が映画化されるなど、続々とベストセラーを刊行。2006年、第9回日本ミステリー文学大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kaizen@名古屋de朝活読書会
126
短編4話。甘酒屋次郎吉、妹の小袖。活躍は留まるところを知らない。武家であっても、商家であっても、神出鬼没。問題解決にあたる。不幸にも自害したり、殺されたりという事件がある割には、ほのぼのとした場面もある。いつになったら次郎吉は結婚するかが焦点かも。2014/10/23
まるる
39
この巻ほとんんど盗みに入ってないような…。もう鼠の本職は人助けでいいと思う(笑)とにかく早く千草先生ともっとラブラブな感じにさせて上げたいと思うんですけど~。2014/03/16
kagetrasama-aoi(葵・橘)
32
「鼠シリーズ」第六巻。「鼠、危地に立つ」シリーズも六巻になると、レギュラーが定着して安心して読めます。甘酒屋次郎吉とその妹小袖が中心で、女医の千草先生と助手のお国が准レギュラー、千草先生と次郎吉の関係が気になるところです。それにしても、妹の小袖が強いです、小太刀の達人で道場での修行をおさおさ怠りません。兄より強そうです!妹が武闘派担当は赤川先生流の面白いアレンジですよね。小袖の恋のお相手のお話も読みたいんですが、この先の展開に期待します。2024/03/15
Mandy
24
うっかり新しい方から読んでしまったが、全然違和感なく読めた。千草先生とお国の存在が大きくなってきている。いつもながら、小袖がサラッと人を殺してしまって、これだけが何となく引っかかるのだが、必殺仕事人のような存在なのだからと納得させている。次郎吉よりも女性陣の方が活躍しているね。2015/01/07
よみとも
20
シリーズ6作目。今回もさくっと楽しく読みました。ただ、今作に始まったことではなく前々からなんですが、怪しく見えた人が実はそうではなかった、という時の辻褄合わせが大分乱暴なのがどんどん気になってきてしまいました。うーむ、三毛猫ホームズやドラキュラシリーズでもこんな感じでしたっけ?とか言いながら、やっぱり次作へ。2014/05/18
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