出版社内容情報
人間業は思えない猟奇殺人が続発。そんな中、管轄の忌戸部署にロサンゼルス市警から総髪碧眼の美貌の警部が派遣されてきた。その名はベニー芳垣。「鬼」と呼ばれる刑事・鬼丸とともに怪奇な事件を追う!
内容説明
警視庁忌戸部署に、アメリカから美しき警部がやってきた。凛々しい総髪に、宝石のような碧眼。あまりに優秀だったため、在籍していたロス市警が、長年手放さなかったという。名はベニー芳垣。裏の顔はなんと凄腕の陰陽師。しかし、彼が相棒に選んだのは、鬼丸という署内で最もさえない刑事だった。一体なぜ!?そんな中、人間の仕業とは思えない眼球が左右逆にはめ込まれた死体が発見され…!?“異形”コンビが奇怪な事件の真相を追う!
著者等紹介
田中啓文[タナカヒロフミ]
1962年大阪府生まれ。2002年「銀河帝国の弘法も筆の誤り」で星雲賞日本短編部門を、09年「渋い夢」で日本推理作家協会賞短編部門を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
積読亭くま吉(●´(エ)`●)
91
★★☆20数年前くらいに好んで読んだ田中啓文。軽めのテイストが本作家の特徴。ミステリーの体を様した、妖怪物?で…読了してから気がついた、これ講談社版を読んでいる(笑)すっかり忘れてた!内容も完全に忘れてた!そもそもタイトルが違う。が…これだ(笑)まるで初読の如く読み切った自分に改めて驚く(・_・;)四十肩に健忘症?重い読書もしんどい今。何もかも色んな意味でリハビリが必要そうなクマ。そんなクマに、ジャストフィットな本シリーズ。今巻はまだ設定も明確じゃない(^_^;)これもある意味この作家の特徴♪次巻へゴー2016/11/09
aquamarine
61
ホラー文庫ですから確かにホラーではあるのですが、表紙絵から想像した通りキャラのしっかり立ったミステリでした。主人公は警視庁忌戸部署の鬼丸刑事。研修にやってきたベニー芳垣警部と組んで怪しい事件に挑みます。そんな中で二人の間には微妙な駆け引きが…。殺人描写はなかなかグロイですし彼らの隠している部分がわかるまではずいぶん?マークが頭の中に並びました。でもそれらが明らかになったらなんだか別の楽しさが♪人を選びそうですが私はこういうの好きです。読み終わってみると話は始まったばかりですね。続きが楽しみです。2015/10/20
はつばあば
45
読み友さんが田中啓文さんを読まれてガックリされていたので、私としては面白いで~と云いたくて購入。残念ながら横文字の単語でさえ苦手な婆にはキツイ代物だったが、やっぱり内容は面白い。さっそうと登場したベニーさんが主人公と思っていたが、ムサい鬼丸さんが主人公。陰陽師の血を引くベニー刑事と、地獄の鬼か閻魔様の使いか・・鬼丸刑事。この二人が出会ったことで、これからの物語りが唯の事件だけでは済まなくなるような思いを受ける。読み友さんには軽い!とお叱りを受けるだろうが面白ければ良しとしてもらおう。次巻へGO2015/11/02
papako
43
初読みの作家さん。角川ホラー文庫のキャラミスらしいお話ですね。サクッと読めて軽く楽しめました。鬼丸さんはデレルのかしら?ベニーって名前が笑える!『犬の首』のブチがかわいそう。。。2015/02/10
ううち
38
展開早いしテンポよくて読みやすかったです。イケメンキャラのベニーさんが、のらりくらりと鬼丸さんにかわされているのが何気に面白い。『スナック女郎蜘蛛』が気になる。あと2冊積読中なので楽しみです。2014/09/08