出版社内容情報
ベルリン刑事局殺人課のトローヤンはある猟奇殺人現場に立ち合っていた。被害者の女性の髪は刈られ、抉られた腹に潰された小鳥が置かれていた。同様の事件は続き、やがて異常な犯人像が明らかになり……!
内容説明
ベルリン刑事局の警部トローヤンは異常な殺人現場にいた。全裸で発見された女性。その髪は刈られ、えぐられた腹の中に無惨な小鳥の死骸が置かれている。それは不気味な連続猟奇殺人事件の幕開けだった。捜査は暗礁に乗りあげ、トローヤンは思いを寄せるサイコセラピストのヤーナに事件のことを相談する。やがて犯人は凶器で鳥を模した恰好をしていることが分かるが、魔の手はヤーナにも及び…。緊迫のサスペンス・スリラー!
著者等紹介
ベントー,マックス[ベントー,マックス] [Bentow,Max]
1966年、ベルリンに生まれる。大学で演劇を専攻したのち、俳優として数々の舞台を踏む。劇作家としても活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Spok
6
面白かったがトローヤン君は不安定すぎてすぐ誰でも犯人と思ってしまうが結構的はずれなのが残念。犯人の異常性はなかなか独創的で面白い。ラストが結構呆気なかった。犯人は実は生きていたとかあるかと思わせ、ない。2016/09/08
にゃるび
5
事件現場に鳥の死骸を残していく殺人犯のドイツサイコスリラー。 シリーズものらしいが、思わず笑ってしまう位、主人公ニコルの情緒が不安定すぎる。殺人課にいるのに、そんなにフラッシュバックしてて大丈夫なのか。ニコルの幻覚シーンがなければ半分位で終わっちゃうのでは? 事件の流れそのものは面白く、レネのくだりなんかはハラハラしたし、最後の少しゾッとするような終わり方は嫌いじゃない。 ただ次回作はどうするか…あの幻覚とか夢のくだりがなければなあ~2014/02/27
飛鳥栄司@がんサバイバー
5
予測通りというか、期待通りというか先の読める展開で、目新しさのないサイコシリアル・キラーもの。この手の話に伏線だの犯人解明までの道筋だのを求めるのは酷だというのは十分承知しているが、あまりにも犯人の特定が急な印象を受けるので、もう少し上手く料理して欲しかった。 主人公を取り巻く人達はいろいろと秘めたものがあるようなので、2作目以降でその辺りを書いていかないと、折角の設定がもったいない。とは、言うものの、物語内で動いているのは主人公だけなので、あまり期待は持てないかもしれない。良い方に化けるのに期待したい。2014/01/08
ちさ
4
容疑者がコロコロと変わりながら真相に近づいていくから、ドキドキしながら読み進めていけた。なかなかに残酷な殺し方で、痛々しく鳥がまた不気味!後味の悪い余韻が少し残る感じだけど…。2015/11/14
春夏秋
2
ブロンド髪の女性を次々と殺すサイコスリラー。容疑者とされる人も変すぎて誰が犯人か判らず。正体はまさに気持ち悪い羽男。ドイツではシリーズ3作とあるがこちらでは続きは無いみたい。面白いのに。モーヘイダーの死を啼く鳥を思い出した。2020/09/06