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角川文庫
三秒間の死角〈下〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 464p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784041010747
  • NDC分類 949.83
  • Cコード C0197

出版社内容情報

『死刑囚』を超える北欧ミステリ最高峰。スウェーデン最優秀犯罪小説賞受賞

政府上層部は保身のためにパウラを切り捨て、彼の正体を刑務所内に暴露した。裏切者に対する激しい攻撃を受けたパウラは、入所前に準備した計画を実行に移す。その行動は誰にも予想のつかない大胆不敵なものだった!

内容説明

政府上層部がとったパウラ切り捨て策は、彼が潜入捜査員であることを刑務所内に暴露することだった。たちまち裏切り者に対する容赦ない攻撃が始まる。とっさに刑務所長を殴打して、みずから完全隔離区画へ収容されたパウラだったが、そこも安全ではなかった。ここに至り、パウラは入所前に準備した計画を発動させることを決意する。生き延びるために彼がとった行動は、誰にも想像さえつかない緻密、かつ大胆なものだった!英国推理作家協会(CWA)賞受賞、スウェーデン最優秀犯罪小説賞受賞。

著者等紹介

ルースルンド,アンデシュ[ルースルンド,アンデシュ] [Roslund,Anders]
1961年生まれ。作家・ジャーナリスト。テレビ局の番組統括、レポーターなどを務めた。刑務所に関するドキュメンタリー番組を制作中に、ベリエ・ヘルストレムと出会い、意気投合。共著のデビュー作『制裁』でグラスニッケル賞(最優秀北欧犯罪小説賞)を受賞

ヘルストレム,ベリエ[ヘルストレム,ベリエ] [Hellstr¨om,B¨orge]
1957年生まれ。刑事施設・更正施設評論家。自らも犯罪者として服役した経験から、犯罪防止を目指す団体の発起人となり、犯罪に走る少年たちのケアを行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

utinopoti27

118
スウェーデン警察は長年にわたり、極秘裏に犯罪者を囮捜査官として利用してきたらしい。そしてその秘密が露呈しそうになると容赦なく切り捨てるという・・。麻薬組織壊滅のために刑務所に送り込まれた囮捜査官パウルは、切り捨てられ、命の危機に見舞われる。下巻では、生き残りを賭けたパウルの執念の知略と、保身を図る上層部を追い詰めるグレーンス警部の活躍が描かれます。緻密に計算され尽くしたプロット、重苦しい緊迫感。一見やや冗長な上巻をしっかり読み込んだ読者に約束された、至福の収束。読後の疲労感が心地よい力作でした。2019/01/02

ケイ

105
解説にある「すれっからしのミステリ読みを唸らせる趣向」、まさにそれだ。スパイ達を、ジョン・ル・カレの世界の人物たちを、香港映画「インフェナルアフェア」に出てきた刑事たちを、思い返しながらページをめくっていった。グレーンスの自宅に招かれてみたいものだ。2021/02/25

ずっきん

83
ガマンの読書から、ジェットコースタースリラへと変貌を遂げる下巻。切り捨てられた潜入捜査官ピートと、真相に近づいていくグレーンス。視点とシーンのスピーディな切り替えで、心臓の鼓動は早まり、肌が粟立っていく。あああ、これこれ、大好物だー! 緊迫感の頂点で邂逅するふたりに息を飲み、ラストシーンのカッコよさには痺れて悶絶する。惜しむらくは続刊の内容紹介を読んでいたため、痛恨のネタバレを食らってたことだろうか。知らずに読んでれば、呼吸すらおぼつかなかったかもしれない。さ、『空隙』を買いに行かなきゃ♪2020/09/07

つねじろう

82
いやぁたいしたもんだよピートあんたは。どこか怯えて用心深過ぎる男が潜入スイッチが入ると「有名 危険 銃所持」の凶暴な男に変貌する。かつ徹底して用意周到臨機応変細心にして大胆。方や簡単には諦めない刑事のエーヴェルト。心に大きな悲しみを抱えながらまだ折り合いが着いていない。自分が納得行くまで周囲の状況は全くお構いなくとことん追求して行く。想い出の詰まったダンボールを蹴とばしながら床に寝る59歳。まだ見ぬ二人に不思議な信頼関係が生まれ重大な秘密が託し託される。敵役が誰だか忘れるくらいこの二人の関係がかっこ良い。2015/03/15

papako

67
やっと読めた!エーヴェントがホフマンにたどり着いた時に、何故ホフマンを切らなければならないのか納得できなかったので、第三部は流し読み。第四部になってやっと楽しめた。もちろん助かってると信じてたけど、そんなまさか!とも思いました。本当に文章に苦戦した!エーヴェントとオーゲスタムのやりとり、オスカーションが制服を切り刻んだシーンは好き。結局ウィルソンはホフマンを友人と思っていたの?読み込みが足りなくて色々理解できてないなぁ。この方の作品に手を出すのはやめとこう。2017/05/14

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