出版社内容情報
王宮デビュー、恋と運命が動きだす! 幻の短編を収録!!
女王の血をひくフィリエルは王宮に上がり、宮廷デビューをはたす。しかし、ルーンは闇の世界へと消えてしまう。ユーシスとレアンドラの出会いを描く幻の短編「ハイラグリオン王宮のうさぎたち」を収録!
内容説明
女学校を退学になったフィリエルは女王候補アデイルと華やかな王宮で暮らしはじめる。夜会での出来事から、フィリエルは、ハンサムなアデイルの兄ユーシスとの婚約の噂がたち、プロポーズされることに…。しかし、公爵の陰謀からフィリエルを救うため、幼なじみのルーンは命がけで闇へと姿を消してしまう。荻原規子の大人気ファンタジー!ユーシスとレアンドラの出会いを描く特別短編「ハイラグリオン王宮のウサギたち」を収録!!
著者等紹介
荻原規子[オギワラノリコ]
東京生まれ。早稲田大学卒。『空色勾玉』(福武書店)でデビュー。その後、『白鳥異伝』『薄紅天女』(徳間書店)で「勾玉三部作」を構成する。以来、ファンタジー作家として活躍。2006年、『風神秘抄』(徳間書店)で、第53回産経児童出版文化賞、・JR賞、第46回日本児童文学者協会賞、第55回小学館児童出版文化賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
優希
74
物語がいよいよ動き出したように見えました。フィリエルが女学校を退学になっても自らの道を切り開こうとしている姿が強いですね。王宮に入るっていうのが凄いですけど。しかもユーシスから婚約されますし。でもフィリエルはルーン一筋なんでしょうね。肝心のルーンは失踪してしまい、これからどうなっていくのでしょう。2018/10/03
seri
66
初読から10年以上経った今でもフィリエルの語る大恋愛の定義がこの作品中1番好きなセリフです。彼女の成長していく強さが、自分の輝きを見失わない真っ直ぐさが、たまらない。儚さに強さを隠す優しき小麦の金、鋼に輝く鋭さで威圧する美しき武の銀、そして遠くを見つめる未だ咲き染めぬ蕾の赤金。王宮の花たちはさすがに絢爛。そして何より「ハイラグリオン王宮のウサギたち」再読はこの短編のためでしたが、ユーシスの変わらぬ朴念仁っぷりがいっそお見事。やってくれますレアンドラ。最後にスパイスがきいた再読となりました。2014/03/07
こかげ*ゆるゆる
43
なんだかルーンが、悲劇のヒロインみたいで泣けた(;_;)この子には、いつ幸せが訪れるのか…アデイルとユーシスの兄妹コンビがおもしろいことになりそう?と思ったけど、うーん、やっぱりそうでしたか(;'∀')レアンドラ、この巻で好きになった。ここまで優れててしかも徹底されると、応援したくなるな逆にw番外編もめっちゃ面白かったし♪♪フィリエル、やっと見つけたフィリエルの道を行けー!今生というだけあって、今を全力で生きないと、ね。応援してるよ!!2014/06/10
ほのぼの
42
第3巻は王宮編。主人公フィリエルは伯爵家の一員として王宮へ乗り込む。きらびやかな王宮。まさに乙女の世界!王位継承にからむ泥沼劇にはハラハラ。しかし、それよりもフィリエル×ルーン×ユーシス×アデイルの四角関係に悶絶。もう、どうなってんのアナタたち!フィリエルが奥手なのは仕方ないとして、ユーシスはどこかズレてる。アデイルに至っては未だに方向が不明!いちばん変人だと思っていたルーンが、いざ恋愛に関しては唯一まともかも…。そして終盤、怒涛の展開に「何でそうなる!?」突っ走る主人公たちを追いかけねば!ぜぇぜぇ…2024/11/07
tom
34
舞台はついに王宮へ。煌びやかな世界の中で切なさが濃厚です。庭園散歩のシーン大好き。ユーシス、完璧じゃないところ含めて完璧。個人的にはロウランド兄妹に恋愛色は入れてほしくないですが…。2014/12/27