出版社内容情報
十二神将・紅蓮と再会した昌浩は、屍と咲光映を人界へ逃がすことだけを考えていたが、徐々に異常な本性を現す屍に不信感が募り始めていた。そんな時、遠くですさまじい神気のぶつかりあいが起きて!?
内容説明
十二神将・紅蓮と再会した昌浩は、勾陣の回復を待ちながら、ひたすら屍と咲光映を人界へ逃がすことだけを考えていた。一方紅蓮は、屍が意図的に勾陣の神気を奪ったのではないかと疑いを強める。そして咲光映までも、異常な本性を現し始めた屍に対し、不信感を募らせていて!?そんな時、遠くで凄まじい神気の爆裂が起きる。晴明の安否を確認するため現場へ駆けつける昌浩たちだったが―!!激動の“尸櫻編”ついに完結!!
著者等紹介
結城光流[ユウキミツル]
2000年9月『篁破幻草子 あだし野に眠るもの』で作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ひめありす@灯れ松明の火
44
名前を持たぬ少年と、花の名前を持つ少女がいた。哀し過ぎる贄の運命を払う為、少女は幾度も忘却の眠りに落ち、少年は何度も試行と失敗を繰り返す。記憶は端から朧に霞み、歪に曲がり、段々とノイジィな忘却録画に。そこに少年は理想を塗り重ね、元の構図は見る影なく崩れた。希ったのは記憶の欠片を重ね、嘘を口ずさみながら、蠢く桜花の蔽を慄く瞳から零れた涙の雫で塗り固めて創った幻想の城。彼女が望んだのは、現実の修正。だから、君の居ないこれからの日々が切なさと絶望の日々だったとしても、君が望むから精一杯生きて咲き遺らなくては2014/06/27
ミホ
35
尸櫻編最終巻。激動すぎた。良い終わりではないのかなとは思っていたけれどもやはりどうにもならないことってあるのかなってズーンとさせられました。じいさまもまたもー(´・ω・)シリーズ内では特に強めで不穏さ漂ってましたけど、一筋縄ではいかないことばかりなんですよね、このシリーズ。次巻は少し平和なのかな、平和だと良いね。短編集が読みたくなるくらいに落ち込んだけれども、落ちるところに落ちた終わりだったかなと妙な納得もありました。2018/03/15
プリムローズ
24
今回は読むのが辛かった・・。どうやって絶望的な状況を打開するのか気になったから最後まで読んだけれども、よくわからなかった。私が馬鹿なのか?それとも早く終われ~と急いで読んだから?ご都合主義だから? さて、どれだ!(苦笑)それにしても、屍達と比べ、昌浩と彰子は相当恵まれているのだから、諦めないでほしいなあ。2014/05/21
紅(mokomoon)
17
購入☆ 戸櫻編5 完 完? 確かに戻っては来たけれど…… 敏次にささったままのとげのように、何か不穏が残ってる。2014/07/16
ダージリン
17
尸櫻編、行くとこまでいって、どん底からの起死回生が素晴らしい! しかし終わってみれば、様々なところに影を落としていてすっきりしないのです~。もっと明るい平和を!!2013/10/01