出版社内容情報
鳴ったらこの世の終わりと伝えられる「不鳴鐘」が鳴り響き、新たなる悲劇の幕が開いた。釣鐘の中にぶら下がる男の死体。成長した探偵・朱雀十五が少年時代に遭遇した天主家の怪奇殺人の謎を解く、第4弾。
内容説明
ぐおぉーん、ぐおぉーん。寂寥たる闇を震わせて、決して鳴らないはずの『不鳴鐘』が鳴り、血塗られた呪いと惨劇が再び天主家に襲いかかる。新宗主・時定と、14年前の事件の生残者らの運命は?執事の十和助に乞われた朱雀十五は、暗号に満ちた迷宮で、意外な行動に出た。やまない猟奇と怪異の渦中で、朱雀の怜悧な頭脳は、館の秘密と驚愕の真実を抉り出す。ノンストップ・ホラーミステリ、朱雀シリーズ第4弾。
著者等紹介
藤木稟[フジキリン]
大阪府出身。1998年『陀吉尼の紡ぐ糸』でデビュー。ミステリー、伝奇、ホラー、SF、児童書など幅広いジャンルで活躍する。「バチカン奇跡調査官」シリーズ、「朱雀十五」シリーズ、「陰陽師 鬼一法眼」シリーズなど著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Yuna Ioki☆
49
1525-221-52 ☆メイ探偵祭№8☆ 朱雀十五シリーズ第四弾。ストーリーテラーが前作までの柏木から律子へとバトンタッチ。宗教絡みやら天主家のルーツやら神話の世界やら朱雀がウンチクたれまくり(笑)2016/06/28
和夜
22
血祭りの館解決編。忘れないうちに…と思っていたのに時間が開いてしまったので前巻を読み返してからの読了。今回は律子視点のお話でした。解決編なので沢山の専門用語やらが飛び交ってましたが大体律子が解説役というか代弁をしてくれたのでなんとか…。一番グッと来たのは最後の十和助さんのところでした。うーん…切ない。調べたんですが伊厨の件は本当にできないことはないみたいですね。すごい思いがないとできないみたいですが…。華子は意味深でしたけど今後出てくるんでしょうか。楽しみです。2018/02/27
Yuki
12
館の描写が難しく、そのためトリックなども難しく感じてしまいました。細かい所が気にせず、勢いで読んでいけば良かったのだと思いますが、つい気になってしまい、そのためすごく疲れてしまいました。朱雀さんの女性に対する優しさが、妙に印象に残りました。2016/08/05
香
10
3巻がなかなか読み進めなかったのですが、4巻に入って俄然スピードが上がり、あっという間に読了。ずいぶん人が亡くなり何だかなぁ…… 祟りは怖いけど、人間の方が怖いなぁ そういえばホラー文庫だったっけ(笑) 柏木さん出番少なかったねぇ、次は出るのかな…2013/10/08
マカ
9
朱雀十五シリーズ第4弾。前作、血祭りの館の続編で解決編。律子が朱雀の目や手足となり活躍するけど、行動派の律子がいつ危ない目に遭うかヒヤヒヤしながら読んだよ。事件の背景はなんとも切なく、結末はなんとも悲しい。前作で胡散臭かった加美は、やっぱり!!としか言いようがなく・・・それより今回なんかスラスラ読めたな~と思ったら、柏木じゃなく律子が朱雀の助手の役割だったからだと思った。今後も律子がいいな~(笑)2017/05/05