出版社内容情報
表御番医師の矢切良衛は、大老堀田正俊が惨殺された事件に不審を抱き、真相追究に乗り出すも何者かに襲われてしまう。やがて事件の裏に隠された陰謀が明らかになり……。書き下ろし時代小説シリーズ第二弾!
内容説明
若くして表御番医師となった矢切良衛は、大老堀田筑前守正俊が殿中で斬殺された事件に不審を抱き、解明に乗り出していた。しかし義父の突然の訪問を受け、自身の言動を咎められてしまう。葛藤する良衛だったが、やがて一連の騒動の裏には、将軍綱吉を巡る男たちの様々な思惑が交錯していることが明らかになる。そして事件は意外な展開を迎えて―。時代小説の名手が剣豪医師を鮮やかに描いた、渾身の書き下ろしシリーズ、第2弾!
著者等紹介
上田秀人[ウエダヒデト]
1959年大阪府生まれ。歯科医師。97年に第20回小説クラブ新人賞佳作に入選しデビュー。2010年『孤闘 立花宗茂』で第16回中山義秀文学賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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とし
88
表御番医師診療禄「縫合」2巻。 堀田筑前守の刃傷は稲葉岩見守の乱心で終り、京都所司代稲葉丹波守正往は解任越後高田へ転封、大久保加賀守小田原へと、矢切良衛の活躍で縫合されましたね。2020/12/31
万葉語り
24
表御番医師診療録2作目。江戸城内での刃傷事件を調査する矢切良衛。とうとう柳沢吉保だけでなく将軍綱吉まで出て来て、怪しい人たちも勢ぞろいした。仙台藩まで容疑者になったものの、ここまで広がった事件をどう収束させていくのか3作目も楽しみだ。2014/07/06
ひより
19
2巻もおもしろかった。 相変わらず良衛は強いし。 だけど、どうも集中できなくて人間関係・背景がこんがらがってきてしまった(-_-;) 多分、多少分からないまま読み進めてもおもしろいとは思うのだけど、せっかくだからちゃんと理解して読みたい。 少し時を置くことにしよう。2025/01/10
ひっと
18
前巻から続いていた問題はこの巻でとりあえずは一段落ですか。こんなことなら上・下にしてもらいたかったですよ。このままずーっと続いていくのかなと少し心配しちゃいましたよ。まあ,根本の問題は続いているのですがね。このシリーズは主人公の医師・矢切が良いですね。カッコイイのです。面白かったです。 2015/03/28
Totchang
12
どうにか稲葉正休刃傷事件の原因がわかったということかな。登場人物が複雑に絡んでいて読み飛ばしの私にはわかりにくかった。2018/09/10