出版社内容情報
二つの殺人事件に関わることになった美人法廷通訳・曾亦依は、浅見光彦に事件の捜査を依頼。外交問題、汚職、黒社会……急激に発展を遂げた国際都市で浅見が辿りついた、驚くべき真実とは……!?
内容説明
飛行機嫌いの浅見光彦のもとに、上海行きの依頼が舞い込んだ。日本で働く美人法廷通訳の曾亦依の幼なじみが、新宿のマンションで遺体となって発見され、さらに上海に住む父親には、殺人の嫌疑がかかっているというのだ。海路で現地へとわたった浅見は、日本と中国で起きた事件の奇妙な符合に気づく―。名探偵の前に立ちはだかる日中外交の壁。急成長を遂げたきらびやかな摩天楼の影にある歪みが生みだした悲しい真実とは?
著者等紹介
内田康夫[ウチダヤスオ]
東京都出身。1980年、『死者の木霊』を自費出版してデビュー。82年には、浅見光彦が初めて登場する『後鳥羽伝説殺人事件』を上梓。以来、全国を旅して日本人の心の琴線に触れるミステリーを書き続けている。07年、全著作累計部数が1億部を突破。08年3月、第11回日本ミステリー文学大賞を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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yomineko@ヴィタリにゃん
22
日本人には珍しい中国好きな私。上海は何度も行ったので もっと上海の描写があれば良かったのに~ 登場人物が大変多く、だから登場人物一覧があって そのお蔭で読み終えた物忘れのひどい私。 浅見光彦が飛行機嫌いなの、ちょっとイヤだな。 上海へは船で上陸した彼、兄の手助けもあり 難事件を見事に推理してゆく。 面白かったです!2018/10/30
ぎんた
3
祖母の本を借りて。初めての浅見光彦シリーズ。有名なので名前だけは知っていたのだけど、ボンボンの設定だったのか、とちょっと驚きつつ。日本で友人の遺体を発見した中国人の女性の父親か中国で殺人の疑いで逮捕され、上海に渡ることに。細かすぎず、個性的過ぎず、考えられたストーリーでなかなか楽しく読めた。2014/07/22
Masami
3
いやはや、足掛け何ヶ月引っ張り出しては放り投げ、を繰り返したことか(笑)。積ん読対処を志したから、奈落を転がるか如く、読み出したら止まらない、なんとも面白すぎるお話!諸処にセンセのご意見を垣間見ながら、中国の体勢日本の体勢などの批判を観やりながら、疾走感溢れるストーリー展開にただただ、ページを捲り続けるだけ。清貧、という言葉に今更感銘を受け、習わなければ!と苦笑い。両国を、刺激しない程度にスリリングに、スペクタクルに捲る光彦に、頼もしさを覚えました!やるなぁ〜内田先生!2014/07/13
ますみ
2
浅見光彦が海外に出るのはかなり貴重。上海まで、日本からフェルーが出ているとは驚きです。それにしても、複雑な事件だったなぁ・・・。2014/07/05
揚羽
2
白黒ハッキリが好きなですが、こんな風に大人の対応が必要な時もあるのですよね(^.^)b2013/11/16