出版社内容情報
探偵・朱雀十五の少年時代の活躍が今、明らかに!五百年の歴史を持つ十津川村随一の名家・天主家。寂しい山中の閉ざされた館で血族婚を繰り返す一族は、巨万の富を争い次第に狂気に蝕まれていく。奇怪な洋館で起こる猟奇殺人の数々とは。シリーズ第3弾。
藤木 稟[フジキ リン]
著・文・その他
THORES柴本[トーレスシバモト]
イラスト
内容説明
到底人など通いそうにない十津川の山頂に、絢爛豪華な洋館が聳えていた。そこに暮らすのは素封家・天主家の一族と召使い達。決して鳴らない鐘と、決して動かない大岩の謎。それが動けば「地獄の蓋が開く」といわれる『千曳岩』が今動き、一族を巡る猟奇殺人が次々に…。祟りを鎮めるため、呼ばれた僧侶の慈恵親子と加美探偵は、館の秘密を解き明かせるか!?探偵・朱雀十五の少年時代の活躍を描く、シリーズ第3弾。
著者等紹介
藤木稟[フジキリン]
大阪府出身。1998年『陀吉尼の紡ぐ糸』でデビュー。ミステリー、伝奇、ホラー、SF、児童書など幅広いジャンルで活躍する。「バチカン奇跡調査官」シリーズ、「朱雀十五」シリーズ、「陰陽師 鬼一法眼」シリーズなど著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Yuna Ioki☆
49
1524-220-51 ☆メイ探偵祭№7☆ 朱雀十五シリーズ第三弾。今回は過去のストーリー。エピソード0的な内容。土地の名士の館で起こった殺人事件。一冊完結ではないようで一冊まるごとながーいながーいプロローグだった模様(笑)どうりですっきりしないはずだ(¯―¯٥)続き読まなきゃ。。。2016/06/27
カナン
44
事件簿3、と書かれているものの実際の内容は「朱雀十五の為の超絶長いレッドカーペット」。此処まで書いて序幕かよ! と突っ込み入れたくなるのは自分だけではないはず。極彩色で描かれた耽美的で退廃的で背徳的で清々しい程悪趣味で、外連味までべったりと滲み込んだ正しく血染めのプレリュード。文字だけでこんなに視覚的にちかちかするのか…と感心する程に装飾過多な文章は咀嚼して飲み込むコツを掴むまでに結構苦労しますが、慣れてしまえばあとは何処までも執拗く諄い絢爛豪華な藤木稟ワールドを味わえます。そういうのがお好きな人向け。2013/12/29
和夜
27
前とは違った雰囲気。こちらの方が好みかも。でもエグさはこっちの方が抜きんでてる感じ。1冊丸々使ってプロローグとは…騙されました。最後まで読んで『え…解決してないじゃん。どっか読み落としあった?』ともう一回読み直して最後の「続編・黄泉津比良坂、暗夜行路へ」に気付きました。続編あるんかい!でもこの巻本当に恐怖と不気味さしか感じなくて、夜読んでいて少し怖かったです。特にロシアンルーレットの件。他のところと比べて懇切丁寧な説明があったわけではないのに何故か私はここが一番不気味でした。忘れないうちに次巻行こう。2018/01/29
マカ
14
朱雀十五シリーズ第3弾。まさかこの分厚さで序章だったとは・・・事件編って感じで続くってなったからマジか~って思ったよ。しかもまた朱雀全然出てこないと思ってたけど、途中からあれ?もしやこやつが?と。けど確証が持てなかったからモヤモヤしながら読んでた(笑)ラストで正体判明でスッキリしたけど、事件は勿論解決してないからやっぱりモヤモヤ。早く続き読まないとこの複雑な内容忘れそうだからすぐ読む!!2017/05/02
紫鈴
13
私は前巻までこのシリーズは時代考証込みで楽しんでいたので……。同じシーン+αの追いかけっこはしつこいし、館ミステリーにしては物足りない。加美探偵と聖宝(朱雀)が年齢違えど終盤までキャラ被り。しかも何も解決しないまま数年過ぎて、次巻へだと!☆32022/01/23