角川文庫<br> 西荻窪キネマ銀光座

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角川文庫
西荻窪キネマ銀光座

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  • サイズ 文庫判/ページ数 213p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784041009192
  • NDC分類 778.04
  • Cコード C0195

出版社内容情報

ちっぽけな町の古びた映画館。私は逃亡するみたいに座席のシートに潜り込んで、大きなスクリーンに映し出される物語に夢中になる――名作映画に寄せた想いを三好銀の漫画とともに綴る極上映画エッセイ!

内容説明

なんの変哲もないちいさな町の古びた映画館。きしむ椅子に腰かけ、私は逃亡するみたいに、スクリーンに映し出される物語に夢中になる―「ローマの休日」「キャリー」「太陽がいっぱい」「ブルーベルベット」「17歳のカルテ」等々、23本の名作映画が呼びおこす懐かしい記憶たち。心を揺さぶる大切な映画に寄せて、沁みわたるエッセイと詩情溢れる掌篇オリジナルコミックがコラボした、全く新しい銀幕案内。

目次

ローマの休日
キャリー
ポンヌフの恋人
バーディ
キッズ・リターン
ダンサー・イン・ザ・ダーク
バベットの晩餐会
バッファロー’66
明日に向って撃て!
オール・アバウト・マイ・マザー〔ほか〕

著者等紹介

角田光代[カクタミツヨ]
1967年神奈川県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。90年「幸福な遊戯」で「海燕」新人文学賞を受賞しデビュー。96年『まどろむ夜のUFO』で野間文芸新人賞、98年『ぼくはきみのおにいさん』で坪田譲治文学賞、『キッドナップ・ツアー』で99年産経児童出版文化賞フジテレビ賞、2000年路傍の石文学賞、03年『空中庭園』で婦人公論文芸賞、05年『対岸の彼女』で直木賞。06年「ロック母」で川端康成文学賞、07年『八日目の蝉』で中央公論文芸賞、11年『ツリーハウス』で伊藤整文学賞、12年『紙の月』で柴田錬三郎賞、『かなたの子』で泉鏡花文学賞を受賞

三好銀[ミヨシギン]
1955年静岡県生まれ。漫画家。89年、ビッグコミックスピリッツ(小学館)にてデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

シブ吉

94
「東京の西荻窪あたりに、古い映画館がある。」そんな前置きで始まる本書は、古今東西の映画二十本を取り上げてはいるものの、ただの映画紹介本ではない。角田さんが作品を観た感想と、三好さんの漫画の、その繋がりの無さが何とも奇妙な展開で進んで行く、ちょいと風変わりな本でした。そんな中でも「マグノリア」に於ける角田さんのコメント。「私は人生玉突き事故説の信奉者である。人生とは玉突き事故のようなもの。コントロール不可。独りよがり及び抜け駆け不可。予測推測不可。いちぬけた、不可。」このコメントの最後がたまりませんでした。2014/04/29

セウテス

76
〔再読〕23本の映画の作者の感想や人生観と、何故か漫画のエッセイ。「幸せな遊戯」や映画でも話題作の「八日目の蝉」などで興味があった作者を、知りたくて読んだ。当時、西荻窪周辺に住んでいた私は、他の作家作品でもそうだが荻窪とか吉祥寺とか、敏感に反応していた気がする。学生位の頃、「太陽がいっぱい」「バッファロー66」とか、男性としての自信のなさを学んだ。また本作を読むちょっと前に観た、「ポンヌフの恋人」「アメリカン・ビューティー」など、人生や男としての危うさも知った。映画と本から、学んだ事は多いなぁと感慨深い。2021/12/02

永野芽郁と田中圭を足して2で割った寺

75
角田光代、いつか1冊読みたいとは思っていた。この本は半分は三好銀という人の漫画になっている映画エッセイ。初めてには丁度いい。私は映画館の無い田舎で育ったせいか、映画好きの人に憧れと嫉妬がある。映画が日常にあった人を都会人だと思ってしまう。そんな私でも知っている題名の映画23本に纏わるエッセイ&漫画。ネガティブも悪感情も当たり前に存在して否定も肯定もしない様な角田光代の思索が素敵だ。沢山共感した。好きなのが『太陽がいっぱい』のエッセイ。恋の正体を突き止めている。だから私は映画好きの女性に恋するかも知れない。2016/05/16

コットン

73
昔よく見た2本立て、3本立ての映画館の雰囲気をこの本で味わえた。それというのもコミックとのコラボが現実ではない暗闇と一筋の光の映画的どこかへ誘ってくれるからだろうか。2014/08/29

かおりんご

45
エッセイと漫画?映画についての軽い話が23話。そういや、最近映画を見てないなぁと思った。2014/12/07

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