出版社内容情報
海堂作品史上最大の因縁は、ここから始まった。最先端医療ミステリー!「この病院、あまりにも人が死にすぎる」――終末医療の最先端施設として注目を集める桜宮病院。黒い噂のあるその病院に、東城大学の医学生・天馬が潜入した。だがそこでは、毎夜のように不審死が……。
海堂 尊[カイドウ タケル]
著・文・その他
内容説明
医療界を震撼させたバチスタ・スキャンダルから1年半。東城大学の劣等医学生・天馬大吉はある日、幼なじみの記者・別宮葉子から奇妙な依頼を受けた。「碧翠院桜宮病院に潜入してほしい」。終末医療の先端施設として注目を集めるこの病院には、黒い噂が絶えなかったのだ。やがて潜入した天馬の前で、患者が次々と不自然な死を遂げる!天馬、そして厚生労働省からの刺客・白鳥らが、秘された桜宮の闇に迫る。傑作医療ミステリ!
著者等紹介
海堂尊[カイドウタケル]
1961年千葉県生まれ。第4回『このミステリーがすごい!』大賞受賞作『チーム・バチスタの栄光』で2006年デビュー。現在、独立行政法人放射線医学総合研究所・重粒子医科学センター・Ai情報研究推進室室長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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りゅう☆
126
不真面目医大生の天馬大吉くんがある事情で碧翠院桜宮病院にボランティアで潜入することに。だが、そこで次々と不可解な死が続く。不自然な死には何か隠された原因があるのではないか?そして双子の小百合とさくらの父であり、医者である桜宮巌雄のなんと大きなことよ。桜宮家の悲劇と謎、そしてまさかの繋がりある伏線を回収できた時、物語の面白さが増した。またラスト1ページが意味するこれからの物語に期待高まる。『ジェネラル・ルージュの凱旋』後の物語で、桜宮シリーズの中でもキーポイントとなるこの作品だが、怪しげな医者として白鳥が→2017/01/08
まこみん
83
ジェネラルを読み終えてこちらへ。舞台は碧翠院桜宮病院。落ちこぼれ医大生の天馬大吉は記者の葉子の無理矢理な依頼で潜入。此処に姫宮と白鳥も潜入。病院長の桜宮厳男の慧眼には眼を見張る。医療の闇を司ってきた桜宮病院の焼失。生の女神と死の女王の相克。解説にもあったが、著者海堂さんの関心テーマAi(死亡時画像病理診断)と終末期医療を盛り込んだ読みごたえある作品だった。2020/08/16
りょうこ
67
田口、白鳥コンビのいつもの作品とはちょっと違うんですね!でも白鳥さん出てきて面白かった(笑)なかなかの長編。でも結構楽しく読めました!続編あるようなのでそちらもトライです!2015/08/18
あかは
43
本当は初版の単行本で読了しました。相変わらず、ドラマと全く違う話で読むのがやめられませんでした。そもそも「ケルベロス~」を読んでいたのですが、どうもこの「螺鈿」を(そして、輝天も)読まないと楽しめなさそうだ。と気づいて読んだわけですが、大当たりなわけで、この一連の話は奥が深いですね。人物相関図が必要だったかもしれません。最後のどんでん返しには驚愕しました。テーマ自体には反対です。それを許しちゃいけないんじゃないかな。すみれの発想はよかったけど。小百合はね……。シリーズ全部読み返したくなりました。2023/06/28
みやけん
41
★★☆☆☆うーん、ちょっとミステリー色が強いかな。テレビでもあまり好みではなかったような。さすがにちょっと患者亡くなり過ぎです。後半はやはりグイグイと読ませてくれます。天馬と葉子、姫宮も気になりますね。2019/05/31