出版社内容情報
榎田 ユウリ[エダ ユウリ]
著・文・その他
中村 明日美子[ナカムラ アスミコ]
イラスト
内容説明
突如発見された「妖怪」のDNA。それを持つ存在は「妖人」と呼ばれる。お茶室「妖〓(き)庵」の主、洗足伊織は、明晰な頭脳を持つ隻眼の美青年。口が悪くヒネクレ気味だが、人間と妖人を見分けることができる。その力を頼られ、警察から捜査協力の要請が。今日のお客は、警視庁妖人対策本部、略して“Y対”の新人刑事、脇坂。彼に「アブラトリ」という妖怪が絡む、女子大生殺人事件について相談され…。大人気妖怪探偵小説、待望の文庫化!!
著者等紹介
榎田ユウリ[エダユウリ]
東京都出身。おもにライトノベルにて活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヒロ@いつも心に太陽を!
146
【文庫で再読】最新刊が文庫でしか出なくなったので、単行本を持っているけど文庫で揃えようとこちらを購入…明日美子さんの描く表紙の伊織もイメージ通りで素敵(>▽<*)♪明日美子さんの描く青目も見たかったなー、などと挿し絵の感想はさておき「妖人」設定は本当に面白いな、と。しかもこのシリーズ、巻を追うごとに面白くなってるんだよね。あ、最新刊の感想を記録するの忘れてた〜仕方ない、あちらももう一度読むか(゚ε゚*)☆2014/06/12
りゅう☆
132
遺伝子的には別種と判断されるDNAを持つ「妖人」。妖人対策本部所属の鱗田の部下で新人刑事の脇坂のキャラがいい感じ。そして茶道家洗足伊織に協力を得るため妖琦庵を訪れる。洗足家家令で≪管狐≫の芳彦、≪小豆とぎ≫のマメ、≪座敷童≫に≪油取り≫。様々な妖人登場。一方、女子大生が遺体で発見。妖人に疑いが?また座敷童と仲良くなった繭美が誘拐。しかし洗足の洞察力推理力記憶力はスゴイね。でも繭美を守ったキノくんに心痛む。封印された左目、洗足と青目の訳あり気な関係も気になるし、これから伊織がどう事件を解決するかも楽しみ。2018/08/19
ううち
96
面白かったです。妖琦庵にお邪魔してみたい。藪蛇庵も気になる(笑)脇を固めるキャラクターが皆よかった!座敷童は切なかったよ…。つのつののお菓子!かわゆい!マメちゃんのおはぎやグラタン食べてみたいな。うちの卵焼きは砂糖いっぱいの甘いやつです。2014/01/16
じぇりい
79
童謡♪「おかあさん」は私の中で切ない唄に変わってしまった。結局のところ人間が一番怖いということか。2014/12/21
眠る山猫屋
75
序盤は高里椎名さんの深山木薬屋シリーズとマル被りじゃないかと心配したが、面白かった。鬼灯の冷徹にも似ていたが、座敷わらしに泣かされたのでヨシとしよう。文章が巧いなぁ。感情の揺さぶりにまんまと嵌められたかな。とにかく座敷わらしと脇坂くんには、参った。続いて読みたい。2016/11/01