出版社内容情報
彩乃の誘いで便利屋のバイトをすることになった和泉。遺品整理を頼まれた家へ赴くと、宿敵・透吾とはち合わせる。同じ依頼を請け負ってきたという、彼の思惑通りにはさせないと和泉たちは動き出すが……。
内容説明
お節介な写真家の卵・彩乃の誘いで、便利屋のバイトをすることになった和泉。老婦人の遺品整理を頼まれた先で、死を嫌悪する葬儀社の男・透吾と絵画蒐集のライバル・貴士に出くわす。故人の娘と息子がそれぞれ別の業者に依頼していたのだ。これまで死者の想いの数々を透吾に踏みにじられ、苦い記憶の残る和泉は彼の思惑を防ごうとする。そんな中、絵画“死者の行進”の一枚がこの家で見つかり…。遺品に宿る切ない謎、第3弾。
著者等紹介
鈴木麻純[スズキマスミ]
1985年静岡県生まれ。2007年にwebサイト「Nosferatu」を開設。創作小説を書き始める。08年「蛟堂報復録」でアルファポリスミステリー小説大賞を受賞し、翌年デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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秋製
26
貴士はこどもっぼいと思っていたけど、ぽいじゃなかった。いつもは万理に甘い透吾なのだが、今回は容赦なく厳しかった。和泉は彩乃との関わりから、変化の兆しはあるのか?など。今回の話は、依頼人と遺品たちではなく、和泉と彩乃。貴士、透吾と万理の絡みに焦点があった気がする。2013/08/24
じゅんぢ
15
もう透吾とかかわるのやめてほしいと思ってしまう。彼の心に届く言葉なんてあるのだろうか。2017/08/09
えりっち
6
んー。貴士も透吾も考え方が偏り過ぎていて、読んでいて少し辛くなります。そんな二人を認めてないにしろ、受け止めてる和泉がすごい。彩乃さんが傍に居てくれるお陰かな?2015/08/27
マカ
6
シリーズ第3弾。もっと和泉が活躍する話が読んでみたいのに!!なんか脇キャラが我が物顔で踏み荒らす。透吾に至ってはもう拒絶しかない。ストーリー自体は嫌いじゃないのに、やっぱりキャラが私の邪魔をする(-_-;)続きが出てももう読むことが出来ないかもしれない・・・2014/08/27
紅羽
6
相変わらず主人公なのに、ちょっと影が薄い和泉くんも成長してきました。しかし透吾の得体の知れない考えには恐怖すら感じます。次回はそれぞれ、どう関係が変化していくのでしょう。2013/08/20