角川文庫
魔女の宅急便

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  • サイズ 文庫判/ページ数 241p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784041007914
  • NDC分類 913.8
  • Cコード C0193

出版社内容情報

ひとり立ちするために初めての街にやってきた13歳の魔女キキが、新しい街で始めた商売宅急便屋さん。相棒の黒猫ジジと喜び哀しみをともにしながら街の人たちに受け入れられるようになるまでの1年を描く。

内容説明

お母さんは魔女、お父さんは普通の人、そのあいだに生まれた一人娘のキキ。魔女の世界には、十三歳になるとひとり立ちをする決まりがありました。満月の夜、黒猫のジジを相棒にほうきで空に飛びたったキキは、不安と期待に胸ふくらませ、コリコという海辺の町で「魔女の宅急便」屋さんを開きます。落ち込んだり励まされたりしながら、町にとけこみ、健やかに成長していく少女の様子を描いた不朽の名作、待望の文庫化。

著者等紹介

角野栄子[カドノエイコ]
東京生まれ。大学卒業後、出版社に勤務。25歳からのブラジル滞在の体験を描いた『ルイジンニョ少年ブラジルをたずねて』で作家デビュー。以来、第一線で活躍する。1982年『大どろぼうブラブラ氏』で産経児童出版文化賞大賞、84年『わたしのママはしずかさん』で路傍の石文学賞、『ズボン船長さんの話』で旺文社児童文学賞、『おはいんなさいえりまきに』で産経児童出版文化賞、85年『魔女の宅急便』で野間児童文芸賞、小学館文学賞、IBBYオナーリスト文学賞など多数受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

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kaizen@名古屋de朝活読書会

270
漫画映画「魔女の宅急便」で見てから単行本を購入。「ちっちゃなくせに、高い木の鈴を鳴らす」キキ。かあさんのコキリさんは魔女。とうさんのオキノさんは民俗学者。本の方がやや落ち着いた感じがしました。小学校を卒業するかしないかで、独り立ちするのはとても大切。13歳の満月の夜。「心がたいせつよ」「心のほうはまかせといて。おみせできなくてざんねんです」。とても大事な台詞。心はお見せできない。 パンやさんでお届け物をする仕事。自宅へのお届けが、1話の最後になるのは、映画とはちょっとした違い。2014/04/27

ちはや@灯れ松明の火

189
魔女の宅急便、はじめました。黒い服と黒い猫、かあさんのほうきにとうさんの赤いラジオ、ひとり立ちは十三歳の満月の夜。ただ空が飛べるだけ、降り立った海が見える街、しぼんだりふくらんだりをくり返す希望と自信。でも、空を飛べるから。電話は一二三の八一八一、持ちつ持たれつ、おすそわけ。おしゃぶりにぬいぐるみ、お正月に春の音、どんなものでもお届けいたします。ちょっとしたことばにささくれて、ひそやかな秘密をのぞきこんで、もう子どもじゃないけどまだ大人でもない。ときどきは空から降りて、やさしさに包まれたこの街を歩こう。 2014/08/05

のっち♬

172
「キキはちょっぴりおとなの気分で、空のむこうを見あげました」ひとり立ちするために黒猫のジジとコリコの街にやってきた魔女のキキ。孤独感と人情に揉まれながらも、「たのまれるとどうしてもいやとはいえない」お人好しの性格で、周りともちつもたれつで成長していく。魔女とて普通の女の子、とんぼの言動に一喜一憂したり好奇心から人のラブレターを開けたりと人間臭い。人と接して時に胸がきゅっと痛くなったり、ふうっとあたたかくなったり。やがて心に広がる自信と誇らしさ。飛べる魔女もときどきは歩いた方がいい、時には嫌でも人と話そう。2020/02/17

ykmmr (^_^)

150
『ジブリ』作品であまりにも有名。んで、自分が「一番好きな作品」である。実際に映画にする時、宮崎氏が角野さんと『面談』を重ね、中身の改編にも理解を求めたそうだが、角野さんが1つの『条件』として提示したのが、「実家からの『旅立ち』時に、木の『鐘』を鳴らす事。」であったそう。ご存じの通り、実演されていましたなあ。んで、読んでいくと、『原作』と『映画』の違いはちらほら。オソノさんの子供は産まれていたり…旦那は人柄違ったり…。トンボとの関係も、キキの方が熱い‼︎正直、映画よりも街に馴染むのに苦労しているね。2022/08/27

新地学@児童書病発動中

141
お母さんが魔女である少女キキの成長を描いたファンタジー。物語の舞台となるコリコという町が面白い。一昔前の日本の町にファンタジックな要素をスパイスとして加えた感じ。そこには、どんなものにも毛糸の腹巻を着せてしまうおばあさんが住んでいたりする。私もこんな町に住んでみたいと思った。コリコの個性的な人たちに支えられて、成長していくキキの物語はスリルとユーモアがあって、ほほえましいものだった。2014/06/14

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