出版社内容情報
日本橋の橋を歩く坊主頭の男が、いきなり爆発した。騒ぎに紛れて男は逃走したという。前代未聞の事件が、実は長州忍者のしわざだと考えた織江は、その恐ろしい目的に気づき――。書き下ろしシリーズ第2弾!
内容説明
天下の日本橋。ふらふらと橋を歩く坊主頭がいた。凶暴な顔つきのその男が、頭巾のようなものをかぶった途端、驚くべきことが起きた。なんと男は、いきなり爆発したのだ。阿鼻叫喚の騒ぎとなった橋から、男は逃げていったという。前代未聞の出来事が、実は長州忍者のしわざだと思った織江は、やがてその恐ろしい目的に気づく―。そして晩年、遠く離れた地で暮らす彦馬と織江は、再び妖しい影と対峙する。シリーズ第2弾。
著者等紹介
風野真知雄[カゼノマチオ]
1951年、福島県生まれ。立教大学法学部卒。93年に「黒牛と妖怪」で第17回歴史文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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まるる
44
雁二郎――――――!!子猫のぷるぷる見たいよ!犬のぷるぷるって凄い技だったんだね!織江と彦馬の頑張りも凄いね。静湖姫の登場も嬉しい♪ ところで、蛇文と一緒にいた彼って誰?もーめっちゃ続きが気になるじゃーん!!!2015/04/23
今ごろになって『虎に翼』を観ているおじさん・寺
33
リンカーン暗殺を阻止する為に動く織江と彦馬とピンカートン探偵社。西部劇テイストの話も面白い。そして追憶の長州忍者隊戦。今回の敵は火焔坊とお絹。織江が助っ人に選んだのは…待ってました雙星雁二郎!…ところが巻末には驚きの一行が………どうしても続きが気にならざるを得ない。個人的には原田朔之助さんが可愛らしくて好きです。途中静湖姫がちらっと出るのも嬉しい。2013/07/09
金吾
31
長洲忍者との戦いはなかなか読みごたえがあります。ゴーストタウンの戦いは話全体にどのように関係していくのかなあと思いました。2023/05/02
ichi
27
【図書館本】10巻の後、ロスへ渡った彦馬と織江のその後と、江戸にいた時の過去のストーリーを交互に描かれています。かつて目を付けられていた長州忍者隊の蛇文がロスに来ていたことを知り、この巻の最後に雁二郎が登場。何だ?どう話が展開するのか?読めない状態。にてホントの最終巻へ。2015/02/27
Kira
25
図書館本。〈妻は、くノ一〉番外編2。リンカーン大統領暗殺の動きを阻止するために、ピンカートン探偵社のメンバーたちと馬車の旅に出たヒコとオリエの行く手に、ゴーストタウンが待ち受ける。オリエの回想を読むと、離れ離れになっても織江と彦馬は、互いに対する愛情をいかに大切に育てていたかがよくわかる。本編をまた読みたくなってきた。2025/04/14