角川文庫<br> 大和燃ゆ〈下〉

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角川文庫
大和燃ゆ〈下〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 400p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784041007433
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

決戦前に兄弟の確執が表面化するも、朝鮮半島へ出動した大和の軍勢は唐軍の火攻めに果敢に挑む。白村江の大敗後、古代の政治家たちはいかに日本を守り抜いたのか。日本とアジアを活写した古代史三部作、完結。

内容説明

唐軍の侵攻で緊迫する中、同盟国・百済救援のため大和の軍勢が出動するが、決戦を前に、大海人皇子が大将軍を罷免される。額田姫王の想いを利用し、政権内部に陰謀が蠢く。混乱が続く百済戦線では、火攻めを目論む唐の巨大水軍に、大和の将兵が果敢に挑むが…。白村江の敗戦を乗り越え、中大兄皇子と中臣鎌足はいかにこの国を守りぬいたのか?古代国家が直面した国難と危機管理をスリリングに描く古代史小説、ついに完結。

著者等紹介

八木荘司[ヤギソウジ]
1939年、兵庫県生まれ。京都大学文学部卒業。63年、産経新聞社入社。大阪本社編集局社会部長、同編集長、東京本社論説委員長、編集特別委員を歴任。『ソウルに消ゆ』(第5回日本推理サスペンス大賞受賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

future4227

15
いよいよ大和三部作の最終巻。ついに白村江にて唐との直接対決。唐の巨大艦隊に小さいながらも数で圧倒する大和艦隊。赤壁の戦いとバルチック艦隊との大海戦をミックスしたような激しい攻防戦。まさに大スペクタクル!間違いなくシリーズ中最も面白い一冊。2016/01/12

TheWho

8
下巻に入り、いよいよ百済再興の為、大和軍の百済出兵、そして大和百済連合軍と唐新羅連合軍の白村江の戦いへと進んでいく。物語は、百済復興政府の内紛や、大海人皇子の大将軍罷免による大和軍内部の不協和音などに始まり、苛烈な白村江敗戦の全容が克明に描かれ、また戦役後の見事な敗戦処理も語っている。特筆すべきは、白村江の敗戦と第二次世界大戦の敗戦を日本史上同一の出来事として解説している。そして額田王の悲歌「茜さす、紫野行き、標野行き、野守は見ずや、君が袖振る」が言い寄れぬ感動を与えてくれた古代史三部作の完結編です。2015/03/24

おぎにゃん

4
西戎、北てき、南蛮、東夷…全てを支配し世界に君臨する事を自らの定めとする大唐帝国。百済滅び、高句麗も風前の灯火。高句麗が滅べば、残る東夷は「大和」のみ…大和が白村江の敗北以後、大唐帝国との「和解」を成し遂げたその陰には、「遥かなる大和」以来の、民族の垣根を越えた、大陸と列島の人々の「和」があった…今、とてつもない感動に打ち震えている。真の「平和」とは、如何にして勝ち取るべきかを教えてくれる、空前の大傑作である。2014/02/14

とっぽ

0
いわゆる白村江の戦いのクライマックス。人事の偏見と組織のゆがみ、男女・親子の気持ちの機微で優秀な人材が失われていきます。それでも前に進む人達と組織の中枢の人々。最後はここで終わるのかと言う感じでした。2013/04/11

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