出版社内容情報
「神々の殺人の始まりだ」――謎めいたメッセージの意図とは!?「神が人を殺した。これは神々の殺人の始まりだ」連続殺人の刺殺体の上には奇妙なメモが残されていた。十津川警部はメモを手がかりに出雲へ。そして無人島・祝島に辿り着き、島の神主の息子を容疑者と特定するが…。
西村 京太郎[ニシムラ キョウタロウ]
著・文・その他
内容説明
「神が人を殺した。これは、神々の殺人の始まりだ」―都内で発生した3件の女性殺害事件。その現場には謎めいたメッセージが残されていた。十津川警部は被害者の共通点が「出雲」であることに気づき、出雲大社に向かう。捜査を続ける中で、無人島・祝島に辿り着き、島の神主の息子・神木洋介を事件の容疑者と特定するが、第4、第5の殺人事件が起きてしまい…。十津川は殺意の連鎖を止められるか。
著者等紹介
西村京太郎[ニシムラキョウタロウ]
1930年東京生まれ。65年『天使の傷痕』で江戸川乱歩賞受賞。81年『終着駅殺人事件』で日本推理作家協会賞受賞。2004年には第8回日本ミステリー文学大賞を受賞。トラベル・ミステリーで活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あなご
16
連続殺人現場に残された謎めいたメッセージ。十津川警部、「神の国」出雲へ馳せる。2014/05/31
LUNE MER
13
狂信的な犯人による連続殺人事件。終盤、東京から出雲に向かう犯人の逃走経路を時刻表を駆使して絞り込み、乗り換えも利用して挟み込みを図るあたりが見せ場。本作のような狂信的な犯人に罪の意識を持たせるにあたっては十津川警部はパンチ力が不足している感は否めず、やはりここは神仏にやたらと詳しい薬剤師を連れてきて犯人の妄信する世界観で完膚なきまでに論破するくらい痛めつけて欲しかったところ。2024/05/23
かこりむ
6
母からもらった本。初・西村京太郎さん。読みやすかった。出雲大社に行ったらすぐに手がかりが見つかるなんて、すごい!2時間ドラマ的なスピーディーな展開でした。2013/07/25
ちばっち
3
今度出雲に行くので手に取ってみました。意外にも初西村さんです。(アンソロジー除く)頭の中は高橋英樹さんでした(笑)残念ながらあまり出雲のガイドブックにはなりませんでしたが三色蕎麦は食べたいと思います!!かなり色々強引だなぁという印象です。他もこんな感じなんですかね?2時間ドラマをそのまま読んでる感じでした。2013/07/07
拙者
2
「神が人を殺した」の怪文とともに、女性ばかりを狙う連続殺人が都内で発生。被害者にも共通点は見られない難事件を前に、十津川はわずかばかりの手掛かりをもとに神々集う十月の出雲へと赴く。出張帰りの上司から譲り受け、西村京太郎に初挑戦。良くも悪くも私情のない文体で、一直線に突き進む展開とともに終始全体像が容易に見える作品だった。所々のツッコミどころも、この作家の本に対してはおそらく野暮なのだろう。じっくり腰を据えてというよりは、旅すがら頁を繰りたい一冊。「サンライズ出雲」、近々乗りたいと考えております。2015/02/08