出版社内容情報
三十路の姉妹が抱える人知れぬ悩みとは? シリーズ完結!
浜松町の茶問屋の姉妹は揃って器量よしだが、男を厭ううちに三十路を過ぎてしまった。といって、親類に店屋敷を継がせるのも業腹だ。思いついた名案とは。元渡世人の腕利き医者、宗哲シリーズ第4弾、完結!
内容説明
浜松町の茶問屋「駿河屋」の姉妹は揃って器量よし、財産もあるが、結婚しないまま三十路を過ぎた。この先、気に入らない親戚に家を継がせるのも業腹だ。そこで妹のちよは名案を思いつく。白羽の矢が立ったのは、芝神明前の腕利き医師・北村宗哲のもとに出入りする浪人、長井判四郎。が、元渡世人の宗哲は、群雄割拠する江戸の裏社会に顔が利くだけあって、半四郎もややこしい状況に置かれていた…。人気シリーズ、堂々の完結。
著者等紹介
佐藤雅美[サトウマサヨシ]
1941年兵庫県生まれ。早大法学部卒。85年『大君の通貨』で新田次郎文学賞、94年『恵比寿屋喜兵衛手控え』で直木賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kei302
55
町医宗哲完結。仙台伊達家浪人長井半四郎がメインで、ラストも半四郎が締める。剣豪が7人揃って賭場荒らし。江戸のやくざ縄張り争いも何とか治まり、半四郎も遠回りしたけど安定した地位について一安心。2022/03/19
ジュール
9
宗哲シリーズもこれが最後。前半は宗哲さんはあまり活躍せず、長井半四郎あたりがメイン。最後の2篇で黒門の娘が生き返り?黒門が発心。最後に揉めていた江戸の狭客の世界を宗哲さんが仲裁して纏める。めでたしめでたし。2023/07/01
文句有蔵
6
うっかり「口は禍い」を飛ばしてしまったが、別に支障はなかった(笑)しかし帯によると、これでシリーズ完結との事。まだまだいくらでも続けられそうなのに、なんでまた?啓順同様トラブルでもありました?(^-^;)……内容はというと、あの啓順が、こんなにも立派になったかと思うと思わず目頭が熱くなる(笑)が、余りにも立派になり過ぎて、ドジでノロマな亀的可愛げが無くなって残念。最後の章などたいした貫禄の大親分だ。これが最終話?うーん、中途半端やなあ(^-^;)2014/12/04
うさこ@タッタカタ
5
終わってしまったのかあ。最後は宗哲自身の話少なくて残念。抗争の終結もあっけなかった。しかしこれが持ち味かな。2013/01/04
やまほら
4
そんな感じではないが、解説によるとシリーズ完結とのことで残念。佐藤雅美を読みたい気持ちはあるのだが、主たるシリーズの巻数が進んでいるため、なかなか手が出せていない。節ごとにがらっと変わる登場人物と場面が、最後には収束していくのがおもしろい。解説では、現代社会を反映しているところを数多く指摘しているが、そこまで気にしなくても、とは思う。2014/04/13
-
- 電子書籍
- ロード・エルメロイII世の事件簿 (5…
-
- 和書
- 忘れられた日本の村