出版社内容情報
「万能鑑定士Q」に不審者が侵入した。変わり果てた事務所には、かつて東京23区を覆った“因縁のシール”が何百何千も貼られていた!公私ともに凜田莉子を激震が襲う中、小笠原悠斗は彼女を守れるのか!?
内容説明
「万能鑑定士Q」に不審者が侵入した。無残に荒らされた事務所に貼られた何百何千という物体。それは、かつて東京23区を覆った“因縁のシール”だった!さらに波照間島に帰郷を勧める父が現れ、『週刊角川』を揺るがす盗作問題が起きるなど、凛田莉子を公私ともに激震が襲う。小笠原悠斗は莉子の窮状を救うことができるのか?浅倉絢奈、雨森華蓮も登場する特別編。すべての決着は波照間島でつく!!「Qの推理劇」シリーズ第4弾。
著者等紹介
松岡圭祐[マツオカケイスケ]
1968年12月3日、愛知県生まれ。デビュー作『催眠』がミリオンセラーに。大藪春彦賞候補作『千里眼』シリーズは累計628万部を超える人気作となった(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
utinopoti27
114
個人的にツボなこのシリーズ。血なまぐさい事件もなく、テンポよくサクサクと進む小ネタ満載のストーリーに加え、ヒロイン・凛田莉子ちゃんのキュートな魅力が詰まってます。今回はライバル雨森華蓮と『特等添乗員α』の浅倉絢奈が長めに絡みつつ、宿敵コピアとの最終決着も・・え?最終?・・しまった!『事件簿』まだ読み切ってないよ~!(>_<) まあそれはさておき、シリーズ完結編にしてはちょっと駆け足気味な収束。たぶん、筆早で多忙を極める作者につき、このへんで一区切りとしたかったのでしょう。『事件簿』急いで読まねば(^^ゞ2019/06/29
どんちん
114
なるほど、「探偵譚」へのつながりがよくわかった。が、二人のお互いの呼び名のきっかけとしては、いま一歩?w それにしても、コピアの設定がまだ定まっていない感じかな。規模と行動がアンマッチに感じてしまう。過去の事件との結びつけも多少強引っぽさが感じられなくもないが、とりあえずはよしとしておくか。それにしても、Ⅳではなんとなくハッピーエンドっぽさを醸しだしていたのだから、「探偵譚」へはもう少し前向きな感じにしてほしかったな。これだど引きずった過去の精算みたいに感じてしまうのは読んだ順番が逆だったせいか?2014/10/05
りゅう☆
100
なんだか久々に小笠原登場って感じ。莉子の言葉を思い出し、盗難事件を解決。昇給の話も出て幸先いい感じ?だけど莉子の店が荒らされてあの力士シールが貼られてたり、莉子がおばあが顧問をしてる石垣島の八重山運送への就職するように言われたり。莉子に復讐すべく波照間島にも踏み込むコピア。添乗員絢奈、婚約者の那沖、そして贋作者華蓮も加わりコピアと闘う。「万能鑑定士Qの推理劇5」で会おうって(^^;)。結果、小笠原の栄転って本当に小説だなーって思うけど、距離が縮まってヨシなのかなと。しかしこの二人、本当にゆっくり過ぎるよ…2020/08/14
Yunemo
99
どうにもやめられずに手に取ってしまう悪い癖。いつもながらスイスイとした感じでページが進み過ぎました。ただ一言、「物足りな感」が残ってしまいます。これだけ話題も事件も発生し、登場人物も総動員なのに、今までになく表面的な軽いタッチに過ぎる気がするのは、私だけ? 松岡作品の切れ味が薄れてきたのかな。けっして期待感が強すぎるという訳でもないと思うのですが。ちょっとした寂寥感で読了。2013/09/01
aoringo
86
今回は大物詐欺師、コピアとの対決。莉子は沖縄の家族を救えるのか?!途中登場する添乗員の絢奈も面白いキャラクターだなあ。莉子が論理的思考で推理するのに対し、彼女のほうは直感勝負。こちらが主人公の作品も読んでみたくなった。そしてラストの展開にはちょっとまだついて行けてない。この続きは「─探偵譚」でいいのかな?2021/08/19
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