出版社内容情報
ショート・ショートの神様、頭の中を大公開!
日本にショート・ショートを定着させた星新一が、10年間に書き綴った100編余りのエッセイを収録。創作過程のこと、子供の頃の思い出――。簡潔な文章でひねりの効いた内容が語られる名エッセイ集、待望の復刊!
内容説明
締切りが迫ると、一つの発想を得るためだけに、八時間ほど書斎にとじこもる。無から有をうみだすインスピレーションなど、そうつごうよく簡単にわいてくるわけがない―(「創作の経路」より)。ショートショートの神様は、ふだん何を考えて、どのようにアイディアを膨らませているのか?海外旅行で見聞きしたことから子供の頃の思い出、「あとがき論」まで、10年間かけて書きつづった100編あまりを収録した名エッセイ集。
目次
1 生活する
2 仕事場
3 旅をする
4 あれこれ考える
5 味わう
6 ちょっと頭に浮かぶ
7 思い出
著者等紹介
星新一[ホシシンイチ]
1926年東京生まれ。東京大学農学部卒。57年日本初のSF同人誌「宇宙塵」の創刊に参加。68年『妄想銀行』で第21回日本推理作家協会賞受賞。ショートショートの第一人者として1001以上の作品を発表した。その他、時代小説、少年小説など多方面で独創性を発揮。97年永眠(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
112
星さんの日ごろ感じたことなどが数多く詰まっています。エッセイ集で、いくつかの分野にわけて考えるヒントなどを与えてくれます。やはり作品の種になるようなことも数多く収められています。わたしも付箋紙などを張り参考になるところを読み直そうと思っています。2024/07/18
KAZOO
41
随筆集です。短いエッセイが100以上も収められていて題材は様々な感じで趣味の幅広さがうかがえます。時たまショートショートの種となったりあるいはできそうな感じの話があったりします。電車のなかなどで読むのに適していると思います。2014/11/13
トムトム
23
星新一さん、エッセイも面白いんだ!何もないところから物語を作る大変さが伝わります。常識人じゃないと、常識はずれなものは書けない!だから自分は常識人。でもエッセイを読むと、良い意味で風変わりな人だなと思います。今でも古さを感じさせない、魅力的な人です。2020/06/24
おはち
23
星新一の頭の中が覗ける最高のエッセイ集… 物事の見方や捉え方、そこからどう考えるか等、著者のファンであれば涎の出る星ワールドの源泉がどの話からも読み取れる。特に2章の仕事場はこの先も大事にしたい思考の塊。2019/03/16
北風
21
ボンボン育ちの星新一のエッセイですが、気取ることなく思ったことをストレートにぶつけているって感じです。長いものから短いものまで、内容も多種多様。クールな作家のイメージでしたが、意外に毒の部分が多く面白かったです。唯一好きといえる食べ物が「クワイ」ってのが驚き。 オススメ度:★★★★☆2014/05/09