出版社内容情報
星新一の発想法、教えます
新鮮なアイディアを得るには? プロットの技術を身に着けるコツとは――。「SFの短編の書き方」を始め、ショート・ショートの神様・星新一の発想法が垣間見える名エッセイ集が待望の復刊。
内容説明
売り物になるショートショートの3要素は、新鮮なアイデア、完全なプロット、意外な結末。では、どうすればその条件をそなえた作品を書けるのか?「SFの短編の書き方」を始め、星新一独特の“ものの見方”、発想法が垣間見える名エッセイ集。短編集未収録の時事ショートショート「公害・十年後の東京」「せまいながらも」「三隠円の犯人」「未来のあなた」「宅地造成宇宙版」を収めた、ファン必携の永久保存版。
目次
思考の麻痺
笑顔とうやむや
小さな地球
屋根に絵を
夜空
注意
習字
きめにくい事態
団体無用論
クールな未来〔ほか〕
著者等紹介
星新一[ホシシンイチ]
1926年東京生まれ。東京大学農学部卒。57年日本初のSF同人誌「宇宙塵」の創刊に参加。68年『妄想銀行』で第21回日本推理作家協会賞受賞。ショートショートの第一人者として1001以上の作品を発表した。その他、時代小説、少年小説など多方面で独創性を発揮。97年永眠(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
99
10年ぶりに読んだのですが、いつも楽しめます。書かれた当時(約50年前)のことを考えてもさすが、というかよく将来のことを見据えていてとしか思えません。ショートショートの種になりそうないくつものポイントが出てきます。やはり何十年たっても古臭くはなりません。再度読もうという気がしています。2024/08/02
takaC
59
約30年前に初刊本は読んだ覚えがあるが本書は初読。今回は図書館から借りて読んだけど近日中に買って手元に置いておきたい。ホント「予言者ですか?」と言いたいほどの先見性だね。2013/05/22
しゅわ
52
【図書館】世相や日本の未来、ちょっとした疑問や思い出、趣味のひとコマ漫画収集、宇宙開発やSF仲間の事などなど盛りだくさんのエッセイ集です。星さんらしいユーモアとウィットに富んだ皮肉が詰まっていて、その考え方や創作への想いが垣間見える…ファンにはたまらない一冊です。特に冒頭の年賀状が素敵です♪ 所有は続と2冊に分かれている昔の和田誠さん表紙のものでしたが、片山若子さんのかわいらしい表紙に惹かれて、こちらの方も借りてきてみました。解説が新しくなっていますが、表現等は原文のまま復刊されたとのこと。嬉しいですね。2015/02/11
KAZOO
38
星さんのエッセイ集です。新聞の読み方とかSFの短篇の書き方などがあると思えば、ソートショートのようなエッセイもあり楽しませてくれます。読んでいて今の世の中を忘れさせてくれる気がします。時たま取り出しては読みたくなる本です。2014/10/20
マッキー
18
エッセイという体裁だけれどアイデア的なメモやショートショートのような話も収録されていた。ショートショートを書く近道は「小話を覚えて誰かに話す」らしいですが、あらすじからオチまで要約して人に話すのもいい練習になるかもしれない。2017/01/17