出版社内容情報
「貴様が私を選べ」隊長と新米士官の篤い絆が試される感動の最終巻!!
国王がついに崩御した。王の座に君臨した独裁政治を目論む過激派である第二王子・ソールと、ついに宿命の対決を決意する近衛隊隊長・シャリオだったが――!? アルとシャリオの篤い絆感動の最終巻!!
内容説明
国王がついに崩御し、アルは最新の遺言状をエトワール近衛隊の隊長・シャリオから極秘に託される。急展開の事態の中、シャリオが先王の血を引くと知ったアルは暴走し、シャリオ自らに謹慎を言い渡されてしまう。同じ頃第二王子・ソールにより、最悪の形で出生の秘密を暴かれたシャリオは、表舞台に引きずり出され!?隊長と新米士官の絆が試される最終作戦開始。
著者等紹介
栗原ちひろ[クリハラチヒロ]
第3回角川ビーンズ小説大賞にて“優秀賞”受賞。2005年「オペラ・エテルニタ世界は永遠を歌う」でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ダージリン
9
最後の巻は王位をめぐる、カストル、ソール、シャリオの心情をメインに上手くまとまっていたのですが、エトワール隊そのものは薄くなってしまいますね。でも、物語的に美しかったので(笑)で良かったです。2012/12/26
かや
2
最後までアルやシャリオ、エトワール近衛隊の隊員たちがみせた正義が素敵だった!本当にシャリオかっこいいよなぁ。こんな彼に「信じろ」なんて言われたらアルじゃなくても絶対に信じて命を預けられる。第1王子のカストルも最後は一周回って腹をくくってくれて良かった。終章での10年後も良かった。欲を言うなら10年後のアルとシャリオのイラストが欲しかったなぁ、なんて。良い終わり方だったからこそ、ソールが哀れでたまらない。だけど、彼も最期に少しは救われたのかなぁ。もっとこの人たちの物語を読みたかったなぁ。でも良い物語でした。2015/09/20
雨蛙
2
急に駆け足になってしまったのですね。エトワール隊の人間関係とかもっと読みたかったので、これで終わってしまうのが残念でした。2012/11/20
火烏
2
きれいに脱線せず終わってしまった。墜ちていく人をもう少し、目を覚ます人の目覚めがもう少し、自然になるくらいの量がほしかった。淋しいです2012/11/06
トオル
1
うわぁ…2巻から目茶苦茶間が開いてしまって半ばストーリー忘れかけてた(笑)綺麗に大団円。できればもう少しエトワール隊の面々の活躍が読みたかったな。カストルのダメ王子からの目覚めはまあよくある過程だが、カストルらしい成長なとこがいい。ソールは…何というか可哀相な人…等というと本人はきっと不思議そうな顔をしそうだ。何処でこんなになっちゃったんだろうなあと嘆息吐きつつ、最後は救われたんだろうなと思いたい。それにしてもシャリオは最後の最後までシャリオであった。そりゃ、アルの忠誠心が揺らがないはずだー。カッコいい。2015/11/20