出版社内容情報
”学園ミステリ”への挑戦状! 迷探偵・黒彦シリーズ第2弾!!
私立天空高校の校舎屋上から、一人の女生徒が飛び降り自殺をした。騒然となる中、白鷹黒彦は、なぜか「天空高探偵部」部長の夢野姫子に目をつけられ、調査をすることに。果たしてこれは本当に自殺なのか!?
内容説明
私立天空高校の校舎屋上から女生徒が飛び降り自殺をした。所持品は数千円と奇妙な鏡。騒然となる中、平凡な生徒・白鷹黒彦は、なぜか探偵部部長・夢野姫子に目を付けられ、事件を調査するはめに。風変わりな少女たちが集う探偵部、執拗に指導を繰り返す生徒会、裏サイトを管理する電子工作部…三つどもえの思惑が交錯する中、黒彦たちは恐ろしい殺人の連鎖にまきこまれてゆく―!?黒彦と美少女・果菜の推理劇、再び。
著者等紹介
椙本孝思[スギモトタカシ]
1977年、奈良県生まれ。2002年『やがて世界は詩に至る』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
セウテス
73
【犬神兄妹と黒彦シリーズ】第2弾。黒彦が通う天空高校で、連続殺人事件が発生。なんとハテナが中等部に編入、犬神博士も講師として探偵部の顧問になる。特徴であるキャラ物の軽さは前作よりパワーアップしていて、学園の新登場キャラも交じりあい、何とも言えないラノベ感が満載。前作で後ろから頭を殴られ、今回屋上から転落しても死なないハテナの謎を、完全に明らかにしない事はシリーズ的には大賛成。学校が魔神館と同じ建築家の作品という設定も、定番らしくて良い。謎解きも巧みだと思うが、犯人と被害者が動機から浮いている様に感じる。2021/03/22
へくとぱすかる
58
シリーズ2作目。今回はパロディではなく、学園ミステリとして正統さを感じた。アンフェアか? 元々完全なパズラーのつもりではないのだろうが、前作に少しあった強引さもなく、推理にはわくわくさせられる。学園ドラマなのに「館もの」の前作よりも暗さを感じた。救いは果菜(ハテナ)ちゃんの明るさ。今回も犬神清秀博士21歳が目立たない大活躍。頼りになる人だ。自分の学校で起こった事件で、クロちゃんは鋭い推理をしたのに、続けての当て馬役がつらいところ。500ページに迫る長さなのに、読み終わるのに2時間かからなかった点も良い。2020/08/23
りょうこ
43
白鷹君の第2段!サクサク読めました。ハテナの特殊能力ありきの様な気もしますが...結果はまずまず。ちょっと色々突っ込み所がありますがこれはこれで面白い(笑)会話描写もポンポンと軽妙で面白い。ラストは何だか切ない感じで終わりました。さてと!第3段に行きますか!2013/02/07
ありす
35
シリーズ2作目。前作の館ミステリから一転、本作は学園ミステリでした。ただ気になるのは登場人物一覧の名前の"香具土深良"。彼の名前があるということは、ある意味館ミステリなのか?校舎屋上から女子生徒が飛び降り自殺をしたことから事件は始まる。自殺に疑問を持った探偵部に巻き込まれ調査をすることになった白鷹黒彦。調査が進む中、校舎が香具土の作品であることが判明。やはり前作のような結末が!?前作もそうでしたが、このトリックは分からないわ~。でも会話が多くテンポ良く読めるので楽しかったです。犬神と果菜ももちろん登場。2019/08/27
hnzwd
31
シリーズ第二弾。学園ものへの挑戦ってことでしたが、第一弾に比べるとかなり真っ当な感じです。犯人の意外性もなかなか。真相解明の手段としてのハテナ起用法もそれしか無…いや、もっと他の方法いくらでもあったような…。第三弾ではもっと弾けてくれてもいいかなー2012/12/11