出版社内容情報
十軒十色、女たちの同居生活を描く!
しあわせな暮らしを求めて、同居することになった女三人。一人暮らしは寂しい、家族がいると厄介。そんな女たちが一軒家を借り、暮らし始めた。さまざまな事情を抱えた女たちが築く、三人の日常を綴る。
内容説明
一人は寂しい、二人は不安。でも三人暮らしならうまくいく。性格は違うし、びっくりすることもある。それでも買い物に家事分担、お財布や生活時間の約束事と、ちょっとした気遣いで、毎日はこんなに楽しくなる。一緒だけど独立した生活は、とても心地良い。独立したての若い女子、七十五歳過ぎて助け合いながら暮らす老女たち、帰る家のない娘の友達を受け容れてしまった母。十組十色の三人暮らしを描いた短篇集。
著者等紹介
群ようこ[ムレヨウコ]
1954年、東京都生まれ。日本大学芸術学部卒。数回の転職を経て、78年、本の雑誌社に入社。デビュー作『午前零時の玄米パン』が評判となって、作家専業に(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
takaichiro
111
群さんが描く女性三人暮らしの短編集。年齢・関係の組み合わせは10通り。読みやすさ抜群。暇でしょうがない時、少しだけクスッ・ウルッとしたい時にちょうど良い本作。83歳ひとり暮らしのシマ、夫と死別したタマエ、施設育ちの19歳サクラは赤の他人。近所のお薬師さんで出会いシマの家で暮らす。サクラの持ち込んだバラの匂いのするソープを二人も好んで使い、お風呂上がりは部屋がバラの匂いが立ち込める。サクラは働き者で職場探しを終えたその足でバラのオーデコロンを年の離れた二人にプレゼント。ほんのりとした展開が年明けにぴったり!2020/01/02
あーさん☆GWは墓参りをハシゴしました。暑くてバテました。
84
年齢や性格はバラバラではあるが、ある意味今時のシェアして三人で暮らす方法。十人十色の三人暮らしが10編入った短編集。2020/03/21
ゆにこ
65
再読。適度な距離は保ちつつ、ルームシェア出来れば楽しいだろうな。2016/09/13
パフちゃん@かのん変更
58
いろんな場合の三人暮らしのお話。どれもなかなか楽しそうでしたが、期間限定ならともかくずっとはどうだろうか。近くに友達がいるのは嬉しいけれど一緒に暮らすのは難しいかもしれない。2015/02/26
nico🐬波待ち中
50
立場も年齢も様々な女性の三人暮らしを描いた短編集。同居生活が続くのは、どうやら他人同士がいいみたい。血縁関係があると甘えが出て、三人のバランスが崩れるようだ。元々一人でも暮らしていける三人が敢えて同居する。自分のペースを守りつつ、互いに寄り添う大人の三人は、時に病気や老後の悩みを話したり、化粧が濃いと鋭くツッコミを入れたり、女同士容赦ない。羨ましかったのは70代の三人。「尿漏れパッド持ちましたね」「ちゃんと持ちましたよん♪」とびきりのお洒落をして、いそいそと旅行に出かける三人の姿は理想的!未来は明るい。2016/05/09