出版社内容情報
光と闇をめぐるアート・ホラーシリーズ開幕!
”赤い球体”を見た人々が次々と自我を失う事件が発生。それは人気アイドルグループの広告に使われた、ある呪われた作品が原因だった。影(えい)は明、光たち兄妹の力を借りて呪物を仕掛けた人物を探すが……。
内容説明
巷で“赤い球体”を見た人々が自我を失い、凶事を起こす事態が発生。それは人気アイドルグループM13の新曲に使われた、ある呪われた芸術作品が原因だった。天才的な美術感覚を持つ青年画家・影は幼馴染みの光、明兄妹の力を借りながら呪物の出所を捜すことに。呪いで歪んだ世界の色を「視る」ことで、黒幕を見つけ出そうとする影だが、悪意は次第に脅威を増してゆき…。青年芸術家たちの絢爛たるアート・ホラー、開幕。
著者等紹介
倉阪鬼一郎[クラサカキイチロウ]
1960年三重県生まれ。早稲田大学第一文学部卒。短篇集『地底の鰐、天上の蛇』でデビュー。印刷会社勤務を経て、98年より専業作家。幻想小説、ホラー、ミステリ、時代小説を中心に活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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カナン
54
人気アイドルグループM13には実在しない娘が一人いる。凄惨な過去を抱え、美島兄妹達の手助けを得て辛うじて現世に繋ぎ止められている青年画家、影の元に異様な相談が持ちかけられたことから、そんな噂は恐怖のパンデミックへと顔を変える。垂れ流されるメロディ、繰り返されるCM、街中を埋める広告。誰もが知らぬうちに赤と黒に泥濘む渦に呑まれて狂い死ぬ。父と子の確執と対立という構図は八雲に似ているけれど美術の中でしか碌に呼吸も出来ない影が繊細過ぎていつ壊れるかとひやひや。物語としては序章ですがこれ国家規模の話になるのか…。2017/01/17
kumo
31
★★★☆☆2020/02/29
カナン
30
再読。最終巻を漸くゲットしたので再読祭りちゅうです。美術プラスほぼクトゥルフなのでTRPG系が好きな人おすすめです。2022/08/13
nonたん
19
鈴木光司さん以来の角川ホラー文庫。甥っ子本。うーん…あんまり怖くないなぁ。どちらかというと、グロいのかなぁ。主人公影の弱々しい感じが…イマイチ来ない…。周りのチーム美島が元気な分、影が喋らない事がどうもなぁ。Hさんのチームをメインにしても面白いかもしれないなぁとか思ってしまった。黒形上赤四郎が今後どうしていくのか…次巻に期待かな。2012/10/20
ちょん
18
あまりのめり込めなかったかな🤔職場に置いていて読むのに時間かかってしまった。小刻みに読むと印象が余計に薄くなってしまう…2024/01/12