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角川文庫
自由―自ら綴った祖国愛の記録

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  • サイズ 文庫判/ページ数 451p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784041003466
  • NDC分類 312.238
  • Cコード C0198

出版社内容情報

スーチー女史が自ら綴った自由への記録。

圧制下のミャンマーで拘禁されたままノーベル平和賞を受賞した美しき非暴力女性闘士が、自由への記録を克明に綴った感動の書。

内容説明

ミャンマー民主化運動の指導者であり、国民の精神的支柱であるアウンサンスーチー。彼女は2010年11月まで、断続的におよそ15年にわたり軍事政権により自宅に拘禁されてきた。だがついに変化の時は訪れ、2012年4月のミャンマー議会の補欠選挙でアウンサンスーチー率いる国民民主連盟は大勝し、彼女自身も国会議員となった。民主化実現の第一歩を踏み出した祖国を、彼女はどう導いていくのか。自らの信条を綴った名著、待望の文庫化。

目次

第1部 わたしが受け継いだもの(わたしの父、アウンサン;わたしの祖国、そしてビルマの人びと;植民地統治下のビルマとインドの知的活動 ほか)
第2部 わたしはなぜ戦っているのか(民主主義を求めて;恐怖からの自由;「ボ」のほんとうの意味 ほか)
第3部 アウンサンスーチーを支えるもの(スーの魂が花と開いて(マ・タンイー)
ビルマ人、スー(アン・パステルナーク・スレーター)
アウンサンスーチーはビルマを救う女性か(ジョセフ・シルバースタイン) ほか)

著者等紹介

アウンサンスーチー[アウンサンスーチー][Aung San Suu Kyi]
1945年6月19日ビルマ(現ミャンマー)の首都ラングーン(現ヤンゴン)に生まれる。88年からビルマの民主化運動に参加。軍事政権下で89年から自宅拘禁されるが、拘禁中の91年にノーベル平和賞を受賞。2010年11月に拘禁から解放され、12年4月の選挙で国民民主連盟の同志とともに当選を果たした

柳沢由実子[ヤナギサワユミコ]
英語とスウェーデン語の翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Willie the Wildcat

22
政治面のみならず、氏の専門分野ビルマ文学や歴史の記述が興味深い。特に、ビルマとインドの比較。時に、日本を含めた3国の対比。「教育」の重要性を改めて感じる。植民地、戦後のGHQ指導による教育改革。土壌は違えど、得たものと失ったものに共通性を感じる。父(アウンサン氏)の人柄、そして氏の大学時代のエピソードから垣間見る氏の人柄も人間味に溢れる。特に、『忍び込み』はいいですね!一方で、大戦時の日本軍の政策と戦後の日本のODA方針には、今更ながら失望と疑問を挙げざるを得ない・・・。2013/01/02

いそもり

3
スーチーの半生を描いた「The Lady」を観て、同氏の本を思わず手に取った。1988年の学生デモ以降、民主化運動に身を投じてきた経緯やその演説、エッセイに加えて、独立運動で凶弾に倒れた父アウンサン将軍、祖国の歴史や文学・芸術・宗教への深い造詣に感嘆。 武力に寄らず、非暴力と規律、勇気と思いやりを訴え続けてきた同氏は、国民に勇気と希望を与える精神的支柱であり、類まれなるリーダーであることがよくうかがえた。 彼女の様々な執筆、インタビューを一冊の本にまとめ上げた、亡夫マイケルの深い愛情も随所に感じた。2013/08/16

テツ

2
彼女は生まれや血筋といった運命に縛られて今の生き方に進んだのではなく、自ら選んで創り上げた望んだ生き方なんだなあという感想。内面に潜むしなやかな力強さと知恵、そしてそれを活かして創り上げようとする理想。そうした姿、生き方は、人間が成しえる人間らしさの極致の一つであると思う。誤解を恐れずに言うなら、僕が軍部でも彼女を恐れて軟禁するだろう。凡人は生き方で彼女に太刀打ちできない。だからきっと怖くて力で押さえつけるんだ。この先彼女がどう生きるのか想像もできないが、最後まで注目していたい。2012/09/23

OMO

0
面白さ:△   興味:◎   読みやすさ:○   新鮮さ:△   文学的云々:×2019/07/23

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