出版社内容情報
昭和の歌謡史を語った「ラジオ深夜便」の名番組、完結巻
パリ5月革命、アポロ11号月面着陸。時代は流れ、国民的作家になった。アングラ文化花咲き、日本人離れした歌い手が続々と登場。変わりゆく日本、多彩な才能が生まれた刺激的な時代を歌と共に綴る。
内容説明
昭和40年代、日本人離れした歌謡曲の歌い手が続々と現れた。変わりゆく日本、背中を押されるように名作『青春の門』を執筆した著者。寺山修司、吉行淳之介、永六輔、開高健、都はるみ、平尾昌晃、江利チエミ。多彩な才能との対話から、溢れ出るように新しい作品が生まれ、躁と休養期を繰り返す刺激的な日々。突如、かけがえのない弟が癌で亡くなり、次第に心は仏教へと向かってゆく―。昭和の終焉を彩る真心の歌謡曲史。
目次
第1章 作家五木寛之、誕生のころの歌
第2章 熱い政治の季節の歌
第3章 京都の閑居で聴いた歌
第4章 全力疾走の時代の歌
第5章 躁の時代の歌
第6章 昭和の終わりに聞いた歌
著者等紹介
五木寛之[イツキヒロユキ]
1932年福岡県生まれ。『蒼ざめた馬を見よ』で第56回直木賞、『青春の門筑豊篇』ほかで第10回吉川英治文学賞を受賞。81年より一時休筆して京都の龍谷大学に聴講生として通学。ニューヨークで刊行された英文版『TARIKI』が2001年ブック・オブ・ザ・イヤー(スピリチュアル部門)に。同年、菊池寛賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。