角川文庫<br> 漱石の思い出

角川文庫
漱石の思い出

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  • サイズ 文庫判
  • 商品コード 9784041002018
  • Cコード C0195

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

キクチカ いいわけなんぞ、ござんせん

29
夏目漱石の妻、鏡子夫人が回想したものを、松岡譲氏がまとめたもの。後書きに漱石の次男伸六氏が、自分の記憶にある父親とかなり近い、と記している。「頭が悪くなる病気」で怒りっぽく暴力的になったり、ねちねちと家族をいじめる事や、陽気な時は子供を大切にして、少しくらい暴れまわっても全く動じなかった、優しい漱石も記憶にあるという。後輩達を集めて何くれと面倒をみたり、義理がある人にはその恩義を忘れないところもある。その義理がたさにつけこむ人。具合が悪く、死の床に着いた箇所はやはり哀しかった。2018/05/04

サトゥルヌスを喰らう吾輩

7
すっかり鏡子さんのファンになってしまったのでした。2014/11/29

和菓子男子

5
松山を旅したあとで明治期の文豪たちについてひもといてみたいと思っていたところ偶然香川は観音寺の古本屋さんで出会った。夏目漱石の妻鏡子さんからみた、文豪ではなく人間夏目漱石の生きざまを描いた物語。小説や文学史からは全く見えない人間夏目漱石の姿を知ることができとても面白かった。冷静かつ客観的に書かれているのだが、ところどころ奥さんの優しさというものがかいまみえてとてもほほえましかった。2014/03/26

れいまん

2
漱石夫人による漱石の思い出であるが、当時の世相が良くわかる。鴎外の系族と比べると庶民に近く面白い2024/10/17

よっちゃん

2
面白かった。夫人の見た家庭人の夏目漱石。たくさんの弟子や友人に親しまれたことが分かる。吾輩は猫であるなど全ての作品を読んでみたくなった。お薦めの本。関連する人のことも調べるととんでもない世界になってしまう。筆録の松岡譲と久米正雄の関係も面白い。無限に広がって行ってしまいそう。2017/12/24

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