出版社内容情報
粘膜シリーズ最新傑作!
上官の命令に服従する兵士、戦地で負傷した帰還兵、侵入者に拷問を加える憲兵、爬虫人のサーカスに夢中になる少年……。『粘膜人間』から始まった世界観を踏襲し、新たな物語を構築する驚愕のミステリ・ホラー!
内容説明
占領下の東南アジアの小国ナムールで、大佐から究極の命令を下された軍曹。抗日ゲリラ、ルミン・シルタと交戦中、重傷を負い人体改造された帰還兵。複雑な家庭事情を抱え想像を絶する悲劇に見舞われる爬虫人好きの無垢な少年。陸軍省の機密書類を盗み出そうとして捕らわれた2人の抗日分子。そして安住の地を求めて山奥に辿り着いた脱走兵…。戦時下で起こる不可思議な事件。目眩く謎と恐怖が迫る、奇跡のミステリ・ホラー。
著者等紹介
飴村行[アメムラコウ]
1969年福島県生まれ。東京歯科大学中退。2008年『粘膜人間』で第15回日本ホラー小説大賞長編賞を受賞しデビュー。第2作『粘膜蜥蝪』が「このミステリーがすごい!」で6位、「週刊文春ミステリーベスト10」で7位、「最高の本!2010」国内ミステリー編で2位など、年末ミステリーランキングに続々ランクインする。10年同作で日本推理作家協会賞(長編および連作短編集部門)を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
しんごろ
185
          
            あいかわらずのグロさとエグさ!まあ、過去のシリーズよりは、グロさもエグさは抑えられてますね。これまで出たシリーズの登場人物のプロフィール要素が強く、ちょっとしたOB会ですね。なんにしても読むのがしんどい!ホントに誰だ!このシリーズを俺に薦めた奴はどこのどいつだあい!おまえかあ!(にしおかすみこ風 古いか 笑)2019/01/06
          
        gonta19
107
          
            2012/2/25 Amazonより届く。 2017/2/6〜2/8  4年ぶりの飴村作品。粘膜シリーズ4作目。本作は「鉄血」、「肉弾」、「石榴」、「極光」、「凱旋」の5つの短編からなる連作短編集。「石榴」が一番よかった(えぐかった?)かな。これまでの粘膜シリーズとの関わりなどもあり、大きな粘膜ワールドを展開。続編に期待したい。2017/02/08
          
        あも
93
          
            再読。粘膜シリーズファン御用達…いやさ必携の初短編集。鉄血/肉弾/石榴/極光/凱旋。長編のみならず短編もキレッキレ。序盤からハイテンションでぶっ飛んだ粘膜ワールドを堪能できる。相変わらずのエログロ描写に拷問シーン。まともな常識人は速攻振り落として、ついてこれるやつだけついてこいや!な話たち。ナムールでの話が多く、世界観を更に深めてくれる。怖い物を見たいというのは危険を知る事で生存に利するという本能に根ざした感覚だとは言うが本当に飴村氏の小説のキモさは癖になるわ。上にちょいと文学しちゃってるとこがまた憎い!2013/12/05
          
        H!deking
74
          
            粘膜シリーズ4作目は短編集!過去の作品とのつながりもあって面白かった!へもやんつええな(笑)続けて粘膜戦士いきます!なんか寂しい(笑)2022/08/09
          
        さっとる◎
48
          
            粘膜シリーズ短編集。長編から漏れ出て描ききれなかった粘膜世界が、軍曹や帰還兵の弟や爬虫人を軸に展開される。粘膜好きならニヤリとできる短編集で、感慨深さすら覚える。一作目からだいぶぶっ飛んでいるのだが、シリーズをここまで読んで麻痺した感覚の方は「何だよおい、楽しいな」と読めること請け合い(笑)「ちょ、何言ってんの」のオンパレード(笑)お気に入りのセリフは「ヤバしじゃったっ、かなりのヤバしじゃったっ、~今が一番のヤバし状態じゃったっ」。安心安定の粘膜ワールド堪能♪2016/02/14
          
        


 
               
               
               
              


