出版社内容情報
女の子を襲うのは蟲。恐怖のバグズホラー登場!
女子高生・優奈は、ある日帰宅する途中、ミステリアスな雰囲気を纏う生物教師・伊賀野に呼び止められた。優奈は伊賀野に屈辱的な身体検査を受けるが、その真意とは!? ホラー界の奇才が放つ、恐怖のバグズホラー!
内容説明
高校生の優奈は、幼い頃から猟奇的な悪夢に悩まされていた。そんな中、友人が無残な死体となって発見される。失意とともに、人間業とは思えない残虐さに恐怖する優奈に、話があると声をかけてきたのは、学校内でも美形と評判の生物科の教師・伊賀野だった。部屋に連れ込まれ、伊賀野から凌辱的な身体検査を強要される優奈。そしてその夜から優奈の身に異変が起こり始めるのだった…注目の奇才が描く恐怖のバグズホラー。
著者等紹介
椙本孝思[スギモトタカシ]
1977年、奈良県生まれ。2002年『やがて世界は詩に至る』でデビュー。ホラー、サスペンス、ミステリー、青春小説など、様々なジャンルで活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Bugsy Malone
65
長編かと思っていたら全5編の連作短編集。あらすじは第1編の「生物教師」のもの。この1編目でその後の物語の構図をある程度予想してしまうのだが、各話に趣向が凝らしてあり、飽きさせずに最後まで読ませてくれました。生物教師伊賀野の本質の謎が徐々に明かされていく過程も面白く、4編目の「徘徊老人」は中々に秀逸でした。多少のエログロもありますが楽しく読了しました。2016/12/15
じゅんぢ
30
最後、もうちょっと盛り上げて書いてほしかった。2020/04/06
Yuri
11
短編連作が、5篇。 個人的にはそんなにエログロ感は少なかったのですが、伊賀野のキャラがもっと完全にイケメン設定でも良いなーと思いながら読みつつでした。 『徘徊老人』でちょっと設定の面白さがアップ。2019/11/05
ササキマコト
9
それぞれの話の中では「徘徊老人」がダントツで好みでした。とはいえ、一冊通して面白かったです。全体的には小林泰三の作品と印象が被りました。ぐっちょり系のエログロな描写もありつつ、全体としてはロジカルにまとまっています。ぐっちょり系が苦手な人は避けた方が無難だと思いますけどね。そこら辺が大丈夫でミステリー系が好きな人は、きっと楽しめるはずです。2017/02/12
zazo嶋
7
今まで読んだ他の作品とは毛色は違えど ラノベばりに読み易くあっ...という間に 終わってしまうため、恐怖感や嫌悪感も 感じることなくサクサク読んでしまいました。 全5話の短編連作ですが、どのストーリーにも 微妙なエロシーンが盛り込まれてますw。 人が虫やトカゲに寄生される手段が性交に近い行為 だからなんでしょうけど...w。 4話目の「徘徊老人」は別の意味でハラハラしましたw。 なんとなく予定調和っぽいラストも含めて ある意味安定した作品で、少し時間の空いた時に サラリと読むにはいいかもです(虫ホラーです2013/03/25