角川文庫<br> 人もいない春

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角川文庫
人もいない春

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  • サイズ 文庫判/ページ数 192p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784041001264
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

芥川賞作家の渾身作

親類を捨て、友人もなく、孤独を抱える北町貫多17歳。製本所で短期契約のアルバイトを始めた貫多は、持ち前の自己中心的な短気さと喧嘩っぱやさでまたしても独りになってしまう……。話題の芥川賞作家の渾身作!

内容説明

小さいころから執念深く、生来の根がまるで歪み根性にできている北町貫多。中卒で家を飛びだして以来、流転の日々を送る貫多は、長い年月を経てても人とうまく付き合うことができない。アルバイト先の上司やそこで出会った大学生、一方的に見初めたウエイトレス、そして唯一同棲をした秋恵…。一時の交情を覆し、自ら関係破壊を繰り返す貫多の孤独。芥川賞受賞作『苦役列車』へと連なる破滅型私小説集、待望の文庫化。

著者等紹介

西村賢太[ニシムラケンタ]
1967年東京都生まれ。中卒。2007年『暗渠の宿』(新潮文庫)で野間文芸新人賞、11年『苦役列車』(新潮社)で芥川賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ナマアタタカイカタタタキキ

70
彼の著書を手に取るのはこれで三冊目。ここまで来るともう怖いもの見たさである。友達の友達に当たる無頼漢の武勇伝を、酒の肴に聞くような感覚に近い。秋恵とのやり取りに大いに人間味を感じるのは、やはり貫多のその多情多感な矛盾した言動故だろう。こうも両極端ではなくとも、人間とは自己の中にある程の不一致を抱えているものだと私は思っていて、そこに憎めなさを感じるのだ。まあ、一緒に暮らすどころか交際も御免蒙りたい相手であることは間違いないけれど。中ごろにある鼠の挿話は彼の創作スタイルにおいてかなり異色で、なかなか新鮮だ。2021/07/16

古古古古古米そっくりおじさん・寺

51
6本の短篇集。どれもすごく良い。表題作みたいな辛い夜は私にもあった。今もある。貫多は私だと思った。『二十三夜』は失恋話。笑える。『悪夢』のみ私小説じゃない。『乞食の糧途』〜『昼寝る』迄の三篇は秋恵ちゃんシリーズ。いつもの秋恵ものと違い、同棲開始当初だからか、ちょっと幸せな雰囲気がある話。『昼寝る』のラストなんて本当にいい。もう一度読み返したい短篇集。解説が南沢奈央だが、南沢奈央を知らない人もまだまだ多いだろう。文末に(女優)とでも解説してあげて欲しい。2012/02/02

メタボン

42
☆☆☆☆☆ 追悼西村賢太。あっけなく亡くなってしまった。もう彼の新作を読めないと思うと寂しい。本作も相変わらずの貫多の駄目っぷりと秋恵の良い女ぶりを堪能。何でこんなに面白いのだろう。発熱をして秋恵の献身ぶりを思い知る「昼寝る」、麻婆豆腐がトラウマになる「赤い脳漿」、スナックの女との罵りあいが壮絶な「二十三夜」、アルバイト先で孤立し悲哀感が漂う表題作、危ういトラックの運転が腹立たしさを募る「乞食の糧途」、鼠たちの悲劇「悪夢ー或いは閉鎖されたレストランの謎」。2022/02/14

ミカママ

34
相変わらずの貫多のだめっぷり。でも暴力描写が少なかったのですんなり読めた。秋恵ちゃんのかわいらしさが救い。2013/02/18

i-miya

34
2012.04.12(初著者、初読)西村賢太著。 2012.04.10 (カバー) 小さい頃から執念深く、生来の根がまるで歪み根性で出来ている北町貫多。中卒で家を飛び出して以来、流離の日々、人とうまく付き合えない、上司、同僚大学生、唯一一時同棲秋恵、自ら関係破壊を繰り返す、その孤独。芥川賞受賞作『苦役列車』に繋がる。破滅型私小説。   (西村賢太) 1967、東京生まれ、中卒。   2012/04/12

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