出版社内容情報
若き日の天海上人が目にした戦国最大の謎とは!?
若き日の天海は光秀、秀吉、信長ら戦国の俊傑と出会い、動乱の世に巻き込まれていく。その中で彼が見たものとは。「本能寺の変」に至る真相と、秀吉の「中国大返し」という戦国最大の謎を解き明かす渾身の歴史大作!
内容説明
天文21年。戦国動乱の真っ只中を行く僧形の男がいた。名は随風。家康の懐刀でった黒衣の宰相・天海の若き日の姿である。この年17歳の随風は、比叡山を目指す旅路で光秀、信長、秀吉らと運命的な出会いを果たし、戦国の世に巻き込まれてゆく。彼らの間を渡り歩き、平和への道を模索する随風。その中で見た英傑たちの真実とは!?構想20年、「本能寺の変」と「中国大返し」という戦国最大の謎に光を当てる野心的歴史大作。
著者等紹介
内田康夫[ウチダヤスオ]
東京都出身。1980年、『死者の木霊』を自費出版してデビュー。82年には、浅見光彦が初めて登場する『後鳥羽伝説殺人事件』を上梓。以来、全国を旅して日本人の心の琴線に触れるミステリーを書き続けている。2006年4月に刊行された『棄霊島』で名探偵・浅見光彦は100番目の事件に挑戦。07年、全著作累計部数が1億部を突破。08年3月、第11回日本ミステリー文学大賞を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
いちろく
27
頂いた本。あらすじによると天海を主役に戦国時代を描いた物語のはずが、、、上巻では、若き日の天海、随風は物語の主軸に殆ど絡まない。浅田光彦シリーズの内田康夫さんが描く歴史モノという事で興味を持った本書。いい意味で読みやすい。下巻へ。2016/03/24
TheWho
14
江戸幕府初期に黒衣の宰相として君臨した謎の僧侶である天海僧都。その天海(髄風)の謎に満ちた生涯を戦国末期の史実を追いながら展開する推理小説の大家が語る上下巻の戦国絵巻。会津芦名家の家老の一族で実態は、足利将軍家の血筋を持つ主人公髄風が、修行行脚の過程で蜂須賀小六や若き秀吉、明智光秀、織田信長、細川藤孝らと出会いながら戦国末期の織田信長の縦横無尽の活躍が語られ、武田信玄との激突前夜で上巻は終わる。下巻の展開が楽しみです。2022/11/12
浦
9
のちに天海となる若僧、随雲と、秀吉を中心に戦国後期が描かれる。秀吉が結構好きなので親しみやすい。2018/09/20
ハルキゲニア
5
浅見光彦シリーズなど、ミステリーのイメージがある内田康夫さんが書いた歴史小説です。信長による比叡山焼き討ちの裏事情というか、そこに至るまでの流れがよくわかりました。かといって、焼き討ちも仕方ないよねとはなりませんけども。全体的に、秀吉が魅力的に描かれ過ぎてる感じはありますが、それはそれでおもしろいです。2019/09/05
まあさ
5
浅見光彦シリーズだと思って借りたら、まさかの時代小説でした。途中で挫折しそうになりましたが、何とか読了!信長が秀吉を手懐けていく過程が面白かったです。 下巻も頑張って読みます。2019/02/20