出版社内容情報
『源氏物語』は怨霊鎮魂の書だった!? 秘められた謎に迫る!
藤原氏全盛の平安時代。女性に愛され出世も果たす『源氏物語』の主人公は藤原氏であるべき。しかも紫式部は藤原一族の女性。なのになぜ? ――当時の政治構造や文献をひもときながら、源氏物語の謎を解き明かす!
内容説明
『源氏物語』には数々の謎がある。藤原氏全盛の時代に、敗者であった源氏を名乗る若者が女性にモテて、政治的にも藤原氏を圧倒する物語を、なぜ書くことが出来たのか。紫式部は藤原家の出で、主人である中宮・彰子の父親は藤原道長なのに。さらに奇異なのは、式部が『源氏物語』を書くことを奨励していたのは、道長その人なのである…。この謎を解明する鍵とは何か?『源氏物語』を深く、面白く読み解くための指南書。
目次
序章 平安時代を理解してこそわかる『源氏物語』真の姿
第1章 朝廷の“常識”を知らなければ読み解けない
第2章 なぜ多数作者説が囁かれるのか?
第3章 『源氏物語』誕生のキーマン、藤原道長の正体
第4章 怨霊信仰が『源氏物語』を生んだ
第5章 藤原氏から平氏へ―『平家物語』の誕生
第6章 鎮魂の書としての国文学
対談 歴史を動かしてきた原動力は何なのか?(上野誠×井沢元彦)
著者等紹介
井沢元彦[イザワモトヒコ]
1954年名古屋市生まれ。早稲田大学法学部卒業後、TBS報道局に入社。在職中の80年に『猿丸幻視行』で第26回江戸川乱歩賞を受賞し、作家デビューを果たす。退社後、執筆活動に専念。独自の歴史観からテーマに斬り込む作品で人気を博している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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gonta19
アルピニア
瀧ながれ
ちばと~る
しーふぉ




