角川新書<br> 「王」の誕生―古代中国文明の戦争・祭祀・階層

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「王」の誕生―古代中国文明の戦争・祭祀・階層

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  • サイズ 新書判/ページ数 272p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784040825687
  • NDC分類 222.03
  • Cコード C0222

出版社内容情報

【「王」はいかにして生まれたのか】
中国文明は、現代まで存続する唯一の一次文明である。秦の始皇帝によって統一され、2000年以上の歴史を紡いだ中華帝国の前史には、人口数百万の国を支えるために、古代人たちが生み出した様々な「発明」があった。

▼山東竜山文化
支配者の出現と巨大な城壁
▼二里頭文化
最初の王朝が生まれたカギは水運と情報

王の地位を強化する「祖先祭祀」と「天命思想」、身分を目に見える形にした「威信財」、共通の敵と戦うために国々をまとめた「覇者」と「会盟」――今と変わらぬ社会の仕組みとは? 文字資料が乏しく、謎が多い人類史の始原を、遺跡や遺物、甲骨文字を手掛かりに古代中国研究者が紐解く。

◆殷王の直轄地は王朝全土のごく一部
◆最初の王朝・二里頭文化は城壁を作らなかった
◆強大な軍事力だけで「覇者」にはなれない
◆「革命」と「レボリューション」は別物

――――――――

【目次】
はじめに――非科学的だが合理的な古代社会

序 章 古代中国の歴史と史料
 □コラム 世界の文字の系統

第一章 イノベーションから「王」が生まれた
 □コラム イノベーションの条件

第二章 信仰と儀礼によって社会が保たれた
 □コラム 「永遠」への羨望と恐怖

第三章 実利によって階層が維持された
 □コラム 中国にレボリューションは存在しない

第四章 威信財が身分を可視化した
 □コラム 原始社会はユートピアではなかった

第五章 既得権益は絶対悪ではない
 □コラム 中国の長い「近世」

第六章 国際関係は「敵」で動く
 □コラム 現代中国の「覇権」概念

終 章 「王」から「皇帝」へ
 □コラム 二つの文明系統の違い

おわりに――非科学的だが合理的な現代社会


【目次】

はじめに――非科学的だが合理的な古代社会

序 章 古代中国の歴史と史料
 □コラム 世界の文字の系統

第一章 イノベーションから「王」が生まれた
 □コラム イノベーションの条件

第二章 信仰と儀礼によって社会が保たれた
 □コラム 「永遠」への羨望と恐怖

第三章 実利によって階層が維持された
 □コラム 中国にレボリューションは存在しない

第四章 威信財が身分を可視化した
 □コラム 原始社会はユートピアではなかった

第五章 既得権益は絶対悪ではない
 □コラム 中国の長い「近世」

第六章 国際関係は「敵」で動く
 □コラム 現代中国の「覇権」概念

終 章 「王」から「皇帝」へ
 □コラム 二つの文明系統の違い

おわりに――非科学的だが合理的な現代社会

内容説明

石器時代から殷、周、春秋戦国へ。中国文明は、現代まで存続する唯一の一次文明である。秦の始皇帝によって統一され、2000年以上の歴史を紡いだ中華帝国の前史には、人口数百万の国を支えるために、古代人たちが生み出した様々な「発明」があった。王の地位を強化する「祖先祭祀」と「天命思想」、身分を目に見える形にした「威信財」、共通の敵と戦うために国々をまとめた「覇者」と「会盟」―今と変わらぬ社会の仕組みとは?文字資料が乏しく、謎が多い人類史の始原を、遺跡や遺物、甲骨文字を手掛かりに古代中国学者が紐解く。

目次

序章 古代中国の歴史と史料
第一章 イノベーションから「王」が生まれた
第二章 信仰と儀礼によって社会が保たれた
第三章 実利によって階層が維持された
第四章 威信財が身分を可視化した
第五章 既得権益は絶対悪ではない
第六章 国際関係は「敵」で動く
終章 「王」から「皇帝」へ

著者等紹介

落合淳思[オチアイアツシ]
1974年、愛知県生まれ。立命館大学大学院文学研究科史学専攻修了。博士(文学)。現在、立命館大学白川静記念東洋文字文化研究所客員研究員。専門は甲骨文字と殷代史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

よっち

28
中国文明で「王」はいかにして生まれたのか。遺跡や遺物、甲骨文字を手掛かりに古代中国研究者が紐解く1冊。山東竜山文化の巨大城壁と支配者の出現、水運・情報網がもたらした最初の王朝、殷の祖先祭祀と天命思想、威信財による身分の可視化、共通の敵による覇者と会盟といった発明。強大な軍事力だけでは「覇者」になれず、信仰や実利、国際関係の巧みな運用が不可欠だった点。殷王の直轄地がごく一部に過ぎなかった事実など、生贄や儀礼が経済・政治装置として機能した合理性を、現代の社会メカニズムと重ねた考察はなかなか興味深かったですね。2026/04/29

さとうしん

18
落合流中国文明の誕生というか古代王権の誕生的な内容。今までの本と比べて考古学の知見が割と反映されており、春秋・戦国時代については国際政治学的な発想も盛り込まれている。参考文献を見ると割と人類学方面の本なんかも手広く参照されているなあという印象。ただ、唯物史観批判は今更感が強い。今時中国の研究だってそこまでゴリゴリというわけではない。2026/04/09

電羊齋

9
古代中国社会の「非科学的だが合理的」なシステムを考察し、そこからさらに現代の社会、現代の人間への考察へと進んでいく。著者が繰り返し強調するように人間の考えることはそう変わらないらしい。春秋戦国時代の外交関係を思考実験的・国際政治学的に読み解いていているところも面白かった。また考古学だけでなく、人類学的知見が随所に盛り込まれていて興味深く読めた。ただ、他の評者の方も指摘されているように唯物史観批判は今更感があるかなと。2026/06/14

河イルカ

4
はっきりした記録残らない太古の社会での国や王の成立を、既存の伝世史料に頼らずに追っていく様は、霧が晴れていくようで気持ちがいいし、当時から社会の仕組みが合理的だった事に非常に納得がいく。 また千年単位の長いスパンで、中国や社会の流れや現代とのつながりを説明するのも新鮮だった。 ただそれを現代の合理性と比較するのは違う気がする。古代はごく一部の行動がたまたま合理的だっただけだろう。2026/04/11

ふみりな

2
単なる治乱興亡史でなく「王」を焦点においているのが新鮮で興味深い。それ以前の遺跡と切分け、二里頭遺跡が最初の王朝である根拠、見方を初めて知った。2026/05/13

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