角川新書<br> 後宮―宋から清末まで

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角川新書
後宮―宋から清末まで

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  • サイズ 新書判/ページ数 384p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784040825342
  • NDC分類 222
  • Cコード C0222

出版社内容情報

本来なら西太后は生まれていなかった
中央集権と統一と政権存続を至上とする中華帝国。それを支えた後宮は清朝に完成形を迎えるが……。
巨大な密室から歴代王朝の興亡を描く画期的中国史。

清朝になり、妃選びは容色でなく内面重視が徹底された。
個々の皇帝は死ぬ。歴代の王朝は滅びる。だが、絶対的な権威と権力をあわせもつ一人の支配者が君臨する中央集権的な統一国家、という中華帝国のシステムは続き、それを後宮が支えた。
宋、元、明、そして清となり、士大夫、外戚、宦官のトリレンマも解消され、後宮制度も完成を迎えたかに思えたが、偶然の産物で西太后が現れる……。
■軍服を着た異色の皇后。南宋・高宗の呉皇后
■夫がいる宮女まで意図的に襲った、金の海陵王の異常な荒淫
■明の後宮の組織は肥大化し、宦官十万人で餓死者もでた
■皇帝と皇后に礼を尽くさせた乳母
■宮女たちの皇帝暗殺計画。中国史上、屈指の怪事件「壬寅宮変」
■同治帝は後宮で生まれた最後の皇帝となった
■モンゴル王朝の後宮は健全だった
■明時代、皇后までは倍率五千倍
■永楽帝の後宮で起きた、三千人以上が死刑となった魚呂の乱
■明朝第一の悪女、万貴妃。皇子殺しに、皇帝のお手付きとなった女官も殺す
■清の康熙帝に二度廃立された悲劇の皇太子
■乾隆帝の隠れ家は三畳一間だった

【目次】
第六章 宋の後宮
第一節 北宋 
第二節 南宋
第七章 征服王朝(遼・金・元)の後宮
第一節 遼と金
第二節 元
第八章 明の後宮
第一節 明初 
第二節 中期―最盛と停滞
第三節 中期―中興から衰退へ
第四節 明末
第九章 清の後宮
第一節 清初
第二節 康煕・雍正・乾隆時代
第三節 清末
あとがき
参考文献一覧


【目次】

内容説明

中国にしか現れなかった特異な空間、後宮。個々の皇帝は死ぬ。歴代の王朝は滅びる。だが、絶対的な権威と権力をあわせもつ一人の支配者が君臨する中央集権的な統一国家、という中華帝国のシステムは続き、それを後宮が支えた。宋、元、明、そして清となり后妃選びは容色ではなく内面重視が徹底され、士大夫、外戚、宦官のトリレンマも解消されるが、偶然の産物で西太后が現れる。巨大な密室から歴代王朝の興亡を描く。

目次

第六章 宋の後宮(北宋;南宋)
第七章 征服王朝(遼・金・元)の後宮(遼と金;元)
第八章 明の後宮(明初;中期―最盛と停滞;中期―中興から衰退へ;明末)
第九章 清の後宮(清初;康熙・雍正・乾隆時代;清末)

著者等紹介

加藤徹[カトウトオル]
1963(昭和38)年、東京都に生まれる。明治大学法学部教授、日本京劇振興協会非常勤理事、日本中国語検定協会理事。専攻は中国文化。東京大学文学部中国語中国文学科卒業。同大学院人文科学研究科博士課程単位取得満期退学。90~91年、中国政府奨学金高級進修生として北京大学中文系に留学。広島大学総合科学部助教授等を経て、現職。『京劇「政治の国」の俳優群像』(中公叢書)で第24回サントリー学芸賞(芸術・文学部門)を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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よっち

32
宋代から清末に至る中国王朝の後宮制度を通して、国家という巨大な存在の内側を描き出す下巻。文治主義、儒教が重視されたことによる宋代後宮の変化と靖康の変による苦難。南宋の軍服を着た異色の呉皇后。征服王朝だった元・遼・金の後宮、永楽帝時代3000人以上が死刑となった魚呂の乱、宮女たちによる皇帝暗殺計画「壬寅宮変」、清の康熙帝に二度廃立された悲劇の皇太子、偶然生まれた西太后など、明清の後宮に関する逸話や事件の数々、清朝の妃選定は容姿から内面重視へと移行していて、知られざる事件紹介もあってなかなか興味深かったです。2025/11/05

電羊齋

19
下巻となる本巻では宋代以降を扱う。上巻で扱われた唐代までのような強烈な個性を持った皇后・皇妃や宦官・外戚は少なくなる印象を受けた。史料が豊富なおかげか宋代と明清の後宮についての記述が非常に豊富。清朝の後宮は制度的にかなり完備され「お役所」的な印象を受けた。西太后については著者が以前に評伝を著していることもあり、かなり詳しい。また、本巻では各時代の後宮を扱ったドラマ・漫画作品などもたくさん紹介されており、後宮関連作品ガイドとしても使える。2025/10/12

さとうしん

18
下巻にあたる今回は宋以後を扱う近世編。宋の後宮がほかの王朝より比較的まともで、外廷とも運命共同体として滅亡をともにしたと指摘している。関係史料が豊富ということか、明清の後宮についてはかなり詳しく解説されている。暗君暴君のオンパレードという印象が強い明朝皇帝についても、正徳帝や英宗に対しては再評価を行っている。明清後宮のこぼれ話を読むと、近年の明清を舞台とした宮廷劇も意外とそういったエピソードをこまめに参照して話を作っていることが窺われる。中国時代劇好きにもお薦めである。2025/10/12

山家

4
宋代から清末までの後宮史。様々な逸話がちりばめられている一方、後宮が王朝の歴史と共に変化していったのが、楽しく、よく分かりました。それにしても、明王朝の皇帝に暗君が多かったのは、後宮の影響が多大だったのでは、それこそ容姿を主にして后妃を選んだからでは、という疑惑が私の脳内で浮かんでなりませんでした。更に「呂魚の乱」等の様々な逸話ですが、確かに極めて印象的かつ魅力的な一方で、何処までが真実なのか、改めて考えざるを得ませんでした。余りにも懐疑的に見過ぎではないか、と言われそうですが、著者の指摘から考えました2025/11/29

つきもと

3
いやー、おもしろかったです! 清朝末まで一気に読めました。後宮が継嗣生産システムとしてどんどん洗練されていくのが中々凄まじいですね。2025/11/19

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