角川新書<br> バブルリゾートの現在地―区分所有という迷宮

個数:
電子版価格
¥1,100
  • 電子版あり
  • ポイントキャンペーン

角川新書
バブルリゾートの現在地―区分所有という迷宮

  • ウェブストアに4冊在庫がございます。(2025年05月03日 07時33分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
    ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 新書判/ページ数 304p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784040824994
  • NDC分類 324.23
  • Cコード C0236

出版社内容情報

・アクセス難で苗場のマンションが10万円
・40平米の1Rマンションを見ず知らずの20人で所有
・リゾートホテルの建物が1250分割、ワンフロアが200分割――権利が切り刻まれて身動きが取れない不動産
・東京都湯沢町、バブル期にマンションを建てまくったデベロッパーも多くが倒産、解散
・もはや地面の切れ端…14平米に満たない狭小地で分割され販売された別荘タウン
・権利分割して建てられていたホテルが今や有名な廃墟スポットに
・解体費用は、地方自治体…? 地元の巨大なリスクに

あまりに度を越した濫用が横行したために、今となってはその乱売された「権利」が、購入者にとってなんらの価値も生み出さないどころか、ただ義務と責任ばかり発生するだけのお荷物と化している。電気、水道といった施設の利用に必要なインフラはすべて止められ、一切の修繕が行われない建物は老朽化するばかりだ。当の所有者本人ですら利用が不可能な状況に陥っているのに、他者の権利に阻まれ、解体もできなければ売却もかなわない。なんの解決策も取られないまま、ただ毎年固定資産税が課税され続けている。こんな理不尽な話があるだろうか。(本文より)

1970年代、都心の土地価格の高騰に伴い、ターゲットにされた新潟県湯沢町。バブル期のスキーブームもあり、多くのリゾートマンションや会員制ホテルが建設された。今なおきちんと管理され、人々の生活を潤すマンションがある一方で、大幅に価格が低下したり、法律の濫用により身動きが取れなくなった施設が存在している。千葉県北東部の「限界ニュータウン」に住み、不動産問題を調査報道する著者が、リゾート物件の現状を伝える。

内容説明

狂乱のバブル期、デベロッパーのターゲットにされたのが新潟県湯沢町などのリゾート地だった。大量のリゾートマンションや、権利が細かく分割された会員制ホテルが建設されてから数十年。そこには大幅に価格が下落したり、法律の濫用により身動きが取れなくなった施設が存在している。千葉県北東部の「限界ニュータウン」で暮らし、不動産問題を調査報道する著者が、リゾート物件の現状を伝える。

目次

第一章 区分所有という迷宮
第二章 リゾートマンション―「東京都湯沢町」から50年
第三章 区分所有型ホテル―重大な瑕疵を抱えるビジネスモデル
第四章 会員制リゾートクラブ(前編)―一部屋を見ず知らずの複数人と所有
第五章 会員制リゾートクラブ(後編)―破綻四事例に見る欠陥
第六章 道路やテニスコートまで共有
終章 国内に点在する迷宮

著者等紹介

吉川祐介[ヨシカワユウスケ]
1981年、静岡県生まれ。千葉県横芝光町在住。高校卒業後、新聞配達、バス運転手などをしながら暮らす。その後千葉に引っ越し、自身の家探しの過程で、70~90年代に投機目的で購入されたまま開発されていない「限界ニュータウン」の存在に気付く。2017年に始めたブログ「URBANSPRAWL 限界ニュータウン探訪記」が話題となり、22年には初の著書『限界ニュータウン 荒廃する超郊外の分譲地』(太郎次郎社エディタス)を刊行。あわせてYouTubeチャンネル「資産価値ZERO限界ニュータウン探訪記」も開設した。すでに100か所以上の限界ニュータウンの調査を行い、郊外の別荘地やリゾート地などにも調査範囲を拡大、各紙誌やウェブサイトへ寄稿している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

funuu

7
リゾート会員権は実際はかなり当時銀行員が売っていた。 かって勤務していた。 建前はローンを売ると言う事になっていた。 会社自身も購入し従業員に福利厚生で使わせていた。 何度か行った。 やがて本書にあるように破綻。 買ったのは中小企業のオーナー。 金に困窮は会社倒産の場合億となればリゾート会員権の件どころではない。 中にはは銀行が売った責任を裁判になる。 ただ当時は裁判所は銀行のミカタ。 最高裁でも銀行勝訴 そんな時代 いまならSNSもあり許されない。 紀州鉄道はようやくわかった。2025/03/19

ボンタンパンチ

3
バブル期に乱開発され、区分所有や共有持分という形で販売されたリゾート施設の現状を詳らかにしたルポ。著者は限界ニュータウンにまつわるブログや動画を投稿しており、その過程でこれらの問題にも手を付けたという。不動産登記には詳しくないため読むのに難儀した箇所もあるが基本的には分かりやすく書かれている。もはやそのままでは有効活用できず、かといって再開発も解体も困難なそれらの不動産をどうするか、空き家問題に比べれば特殊とはいえ解決は遥かに困難な問題が確かに多く存在することを知る。2025/03/30

ことぶき あきら

2
著者の本は「限界分譲地」に続き2冊目。「限界分譲地探訪記」というYouTubeチャンネルを運営している方で、もともとは本の宣伝のためにチャンネルを開設したそうですが、YouTubeの方もよく取材されていてクオリティ高いと思います。リゾートマンションや会員リゾートに焦点を当てて取材した内容をまとめたのが本書。共有型会員制リゾートは、施設の所有権を複数の会員が共有するシステム。所有権は登記されますが、あくまで共有や区分所有のため、運営会社の経営が破綻しても一人で自由に処分したり利用できるわけではないので・・・2025/04/23

Teo

0
あの限界ニュータウンの著者吉川氏の二冊目。今回はリゾートマンションの闇。バブルの頃を筆頭に資産や投資の意味でも買った結果が荒廃したリゾートマンションとなると目も当てられない。特に区分所有型ホテルとか会員制リゾートマンションの場合はほとんど救いようが無い。売るに売れない所有者もさる事ながらそれがやがて朽ちて崩壊に近づく地元自治体は本当に頭の痛い話。2025/03/25

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/22472173
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。

最近チェックした商品