角川新書<br> ヒストリカル・ブランディング―脱コモディティ化の地域ブランド論

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角川新書
ヒストリカル・ブランディング―脱コモディティ化の地域ブランド論

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  • サイズ 新書判/ページ数 256p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784040824499
  • NDC分類 601.1
  • Cコード C0233

出版社内容情報

観光マーケティングはズレている。
すぐ模倣され、汎用品・低価値にされる時代。高付加価値、差別化の鍵は「歴史」にこそあった。
大事な点はハード(城や古民家)だけが歴史文化ではないこと。歴史とは模倣できない地域性だ。文献資料などのソフトこそ、地域ブランドを生む無形資産として大きい。経済的価値のみ重視し、歴史文化を破壊する手法は否定し、各地で観光と歴史文化の共生に取り組む実践者にして研究者が実例を基に理論と手法を具体的に解説する。

■ブランドの創出とは、「勝つための競争」から「負けないための競争」へ転換すること。
■認知拡大だけでは需要は生まれない、歴史的景観だけでは消費につながらない
■ハードはいずれコモディティになる

【目次】
はじめに――コモディティ化が進む世界
第一部 観光によるヒストリカル・ブランディング
第一章 保存vs.開発を超える――北海道小樽運河 
第二章 無形価値を可視化する――千葉県佐原の大祭
第三章 ヒストリカル・ブランディングの理論――観光による地域ブランディング
コラム一 歴史文化観光を推進しても上手くいかない――失敗の検証一
第二部 商品開発による地域ブランディング
第四章 地場産業のブランド化――千葉県横芝光町の大木式ソーセージ
第五章 ファンコミュニティによるブランディング――熊本県菊池市の菊池一族
第六章 ヒストリカル・ブランディングの理論――商品開発による地域ブランディング
コラム二 歴史文化観光を推進しても上手くいかない――失敗の検証その二
第七章 ヒストリカル・ブランディングの持つ可能性――イノベーションを起こす歴史活用
コラム三 実践する上での注意事項
終章 「勝つための競争」から「負けないための競争」へ
おわりに
主要参考文献一覧

内容説明

歴史とは模倣できない地域性である。相変わらずのハード(箱もの)頼みなど、観光マーケティングはズレ続けている。すぐに模倣され、「どこにでもあるモノ」にされる時代に脱コモディティ化を実現し、地域ブランディングの差別化を成すコアは商業主義と離れた「歴史」にあった。特に文書などのソフトこそ、大きい。各地で歴史文化と観光の共生に取り組む研究者・経営者が、無形価値を可視化する方法などを具体的に解説する。

目次

第1部 観光によるヒストリカル・ブランディング(保存vs.開発を超える―北海道小樽運河;無形価値を可視化する―千葉県佐原の大祭;ヒストリカル・ブランディングの理論―観光による地域ブランディング)
第2部 商品開発による地域ブランディング(地場産業のブランド化―千葉県横芝光町の大木式ソーセージ;ファンコミュニティによるブランディング―熊本県菊池市の菊池一族;ヒストリカル・ブランディングの理論―商品開発による地域ブランディング;ヒストリカル・ブランディングの持つ可能性―イノベーションを起こす歴史活用;「勝つための競争」から「負けないための競争」へ)

著者等紹介

久保健治[クボケンジ]
1981年、東京都中野区生まれ。(株)ヒストリーデザイン代表取締役。武蔵野大学・神田外語大学兼任講師。NPO法人全日本ディベート連盟専務理事。データストラテジー(株)研究員。創価大学大学院文学研究科人文学専攻博士後期課程単位取得満期退学。修士(歴史学)。当時の専攻は近代日本政治史、演説討論教育史。近代日本史料研究会、藤沢市史の史料編纂に従事した後、東京工業大学特任講師、ソーシャルメディアマーケティング会社を経て(株)ヒストリーデザインを設立。現在、大阪市立大学大学院経営学研究科博士後期課程にも在学し、経営学者でもある。専門は地域マーケティング論、経営戦略論、地域資源論。経営学者兼コンサルタントとして、観光分野を中心に歴史を活用した経営戦略の理論研究とビジネス実践を行っている。ライフワークとしてコミュニケーション教育にも従事。企業研修や国内及び東アジアで日本語ディベートの指導者育成にも携わっている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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うえぽん

42
歴史研究者から観光系の経営学者兼コンサルタントに転身した筆者が、自ら関わった実例を中心に歴史を活用したブランディングの概念構築と実践のあり方を論じた本。コモディティ化しないように、稀少性や模倣困難性を強調するとともに、史料調査の重要性も説く。限界としては、挙げられた個別事例がどの程度定量的に他地域の事例より優れていて、その理由は何なのかといった点の分析が弱いのと、自らの事業紹介のようにも見えるところ。ただ、紹介された佐原の大祭や横芝光町の大木式ソーセージを使ったナポリタンなどは、近場でもあり旅情をそそる。2024/05/03

雲をみるひと

25
地域のブランディングについて、地域戦略、商品開発双方の事例を交えて解説した本。小樽、佐原、横芝光、菊池の各成功事例はわかりやすい反面、理論について触れた章が少し読み辛い感じがした。また、失敗事例についてコラムでは触れられているが、具体名は出せないにしても深掘りが十分でない印象。編集や構成にあと一工夫あればよりよかったと思える点は少し残念。2024/03/16

oyoide

3
脱コモディティのために「勝つための競争」より「負けないための競争」を目指す、それには、無形文化財といった模倣不可能な町の歴史や希少性を活かすことが有効といった話だった。 箱物行政からの脱却には良い指針になるが、いずれにしても時間と人手が要る話だ。また、ブランディングが成功したとしても、無形なだけにどう継承していくのかが難しくなりそう。 昨今、自治体の地域創世事業とコンサル会社との癒着が問題と言われているが、そんな面も見え隠れ。 著者が挙げた成功例が、それぞれどのくらい維持されていくのか見守りたい。2024/06/05

takao

3
歴史を活用した地域ブランディング2024/04/23

Toshiaki

2
「模倣できない」価値の源泉としての歴史を活用した地域ブランディングの可能性について論じている。いくつもの参考になる事例と先行研究を参照しており、興味深く読み進めることができた。ヒストリカル・ブランディングの成功、失敗それぞれの事例、また成功と失敗を分けた要因についてさらに知見を広めたいと感じた。2024/02/05

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