角川新書<br> 噴火と寒冷化の災害史―「火山の冬」がやってくる

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角川新書
噴火と寒冷化の災害史―「火山の冬」がやってくる

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  • サイズ 新書判/ページ数 296p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784040824390
  • NDC分類 453.82
  • Cコード C0244

出版社内容情報



石 弘之[イシ ヒロユキ]
著・文・その他

内容説明

地球に住むリスク、その一つが火山噴火だ。地震を誘発し、さまざまな被害をもたらし、都市機能をまひさせる。なかでも深刻なのが長期の寒冷化だ。細かい噴出物が中空を漂い、太陽光を遮ることで起こる。その影響は多大で、文明が滅びるなど、歴史を大きく変えてきた。長年、地球環境問題に取り組んできた著者が、火山と人類の格闘をたどる。

目次

第1章 富士山は噴火するのか(火山噴火の集中期;地球は火山でつくられた)
第2章 「火山の冬」と気候変動(「火山の冬」の原因は;535年の歴史ミステリー ほか)
第3章 文明を崩壊させたカルデラ噴火(巨大カルデラの島;文明を崩壊させた火山噴火 ほか)
第4章 悪夢の時限爆弾―破局噴火(破局噴火とは;20世紀の火山災害と未来の危険 ほか)

著者等紹介

石弘之[イシヒロユキ]
1940年、東京都生まれ。東京大学卒業後、朝日新聞社に入社。ニューヨーク特派員、編集委員などを経て退社。国連環境計画(UNEP)上級顧問(ナイロビ、バンコク)、東京大学大学院・北海道大学大学院教授、北京大学招聘教授などを歴任。この間、ザンビア特命全権大使、国際協力機構(JICA)参与、東中欧環境センター理事(ブタペスト)などを兼務。世界約135ヵ国で調査・研究活動を行う。英ロイヤルソサエティ(RSA)会員。国連ボーマ賞、国連グローバル500賞、毎日出版文化賞などを受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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パトラッシュ

114
火山噴火に伴う寒冷化現象は断片的に知っていたが、地球物理の視点も加えて歴史との関係を体系的に一望できる。地球は繰り返される火山噴火で形成されたが、そこで生きる人間は噴火による「火山の冬」による異常気象で何度も飢餓や災害に見舞われ、文明や国家が興亡し、革命や戦争を繰り返してきた。噴火は確かに予知できないが対処できる準備を整えるのは可能なのに、世界の活火山の7%が集中する日本には国の一元的な監視組織すらないという。東日本大震災で露呈した想定外の事象を考えたくない、責任を負いたくない日本人と政府への警告の書か。2022/10/30

kinkin

105
富士山噴火が起こるかが冒頭に書かれている。いずれ起こると思うがそれがいつ起こるのか、コボはどれくらいなのか、それは誰にも分からない。江戸時代の宝永の大噴火があったのでそろそろではというなんとももどかしいことを唱えることしか出来ない。自身にしてもそうだ。地球が出来て40数億年、100年200年など一瞬の出来事だ。他にも世界で起きた火山の噴火災害についてが書かれている。ベスビオ火山。ピナツボ火山、セントへれず火山他。図書館本2022/12/20

きみたけ

65
著者は元朝日新聞記者で東京大学大学院・北海道大学大学院教授の石弘之先生。火山の噴火とその人類史への影響についてまとめた一冊。火山噴火後の寒冷化(火山の冬)が飢饉を招き、世界各地で文明を崩壊させたその足跡を解説しています。日本でも喜界カルデラ噴火によって、当時九州南部にいた海洋系先進縄文人たちが壊滅したといいます。富士山の噴火についての考察とあわせて、とても興味深い内容でした。2023/06/16

tamami

55
長年地球環境問題に取り組んできた著者が、世界の火山と人類の関わりについて、様々な形で記録に残された大小の災害を中心にまとめたもの。火山の噴火と言えば、イタリアのヴェスヴィオ火山や近年の御嶽山の噴火が思い浮かぶが、人類史という観点からは、大変な数の噴火災害が記録されている。著者は、火山灰や噴石、溶岩流や火砕流といった直接の災害ばかりでなく、「火山の冬」がもたらす気候変動と、その結果引き起こされる民族の移動や文明破壊など、火山の噴火が世界の歴史を作ってきた、といってもおかしくないという。具体的には、西暦5352022/11/11

yyrn

27
火山の大噴火による想像を絶する、九州全体が壊滅するような破局的な大爆発でなくとも、上空高く吹き上げられた火山灰が成層圏に長期間留まり、地球規模での寒冷化や大飢饉を誘発し、民族が大移動したり、植生物層が激変して文明が滅んだり、歴史さえも動かしてきた事実を、世界各地の様々な検証結果から教えてくれる本。あまりの惨状の数々にため息しか出ない。最後に回復力への言及もあるが、「人新世」が取り沙汰されるほど自然環境を大きく改変してきた人類が、どこまで自然の脅威に抗えるのか?2024/05/16

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